バレンタインのチョコレートを1種のコミュニケーションツールと考えるならば、これから紹介するものは最強のバレンタインチョコと言っていいだろう。なにせ、もらった相手は驚くこと請け合い。その流れで、会話が盛り上がる可能性は極めて高いだろうから。

もしこのチョコを見て、何も突っ込まずにポリポリ食べる人がいたら……その人は以前にこのチョコを食べたことがあるか、あるいは日頃から工具をかじっているサイコパスのどちらかに違いない。それほどに工具。どこからどう見ても工具である。

・イギリス発のチョコ

まずはチョコについて簡単に説明しておこう。販売しているお店は「The Amazing Chocolate Workshop」といい、2014年にイギリス・ノッティンガムで誕生したブランドらしい。そんなイギリス発のチョコレートを期間限定で購入できる場所の1つが、新宿の小田急百貨店である。

この時期の百貨店はどこもそうだが、催事場などであらゆるブランドがバレンタインチョコを売りまくっている。


「The Amazing Chocolate Workshop」もその中の1つ。ただ、ショーケースの中を見ると……



他のチョコレートブランドと一線を画していると言っていいだろう。そこに並んでいるのは、ズラ〜っとぜんぶ “飛び道具” 的チョコレート。もはや何屋にいるのか分からなくなるが、私がもっともビビったのはショーケースの上部に書かれていた文言である。そこには……



「エリザベス2世女王の第2王子、ヨーク公爵アンドルー王子も絶賛」


マジかよ、アンドルー王子。王子はこんな飛び道具的なチョコがお好みなのか? きっとジョークが通じまくる温かい人柄に違いない……と勝手に想像したところで、同時にチョコの味の方も気になってくる。

なんといっても、王子絶賛なのだ。いやがうえにも期待が高まるというもの。値段は少々張るが、ここは奮発するか……と思い、「スパナ & ナット & ニッパー(税込3888円)」、「ペイントセット(3218円)」、「目玉焼き(税込2030円)」の3つを購入。持ち帰って開封した。



中身は、どう見てもチョコレートではない。しかもだ。よく見れば見るほど、細部までこだわっていることが分かる。たとえば、ナット型のチョコは……



サイズがピッタリ!


刷毛型チョコは……



ペンキのかかり具合が絶妙!



絵の具(?)的なもののサビ具合もそうだ。


実に芸が細かい


そしてスパナをよく見たら……



ロゴ(?)の入れ方までパーフェクト!



裏のサビ具合も……!


どれもめちゃくちゃリアル!


もちろんチョコレートなので、中を割ると普通にチョコレート。そして味はというと、お上品なチョコレートである。甘すぎず、かといってカカオの風味が強すぎず、バランスが良いな〜という印象であった。



というわけで、見た目の面白さといい味といい文句なしであったが、唯一の欠点を挙げるとするならば、このチョコレートを買おうと思っても日本国内では販売店舗が限られていることくらいだろうか。東京であれば、小田急百貨店新宿(ショコラ・ショコラ)、渋谷ヒカリエShinQs……など。決して多くはない。

どこで買えるのか気になる人もいるだろうから、最後にそれを記載しておこう。こんな感じだ。


【販売チャネル】

北海道地区:札幌ロフト

東北地区:仙台ロフト

東海地区:ジェイアール名古屋タカシマヤ内東急ハンズ10F(2020/1/17~)

関東地区:小田急百貨店新宿店 / ショコラ・ショコラ(2020/1/25~)、渋谷ヒカリエShinQs / シンクス(2020/1/31~)、銀座松屋(2020/2/5~)、そごう横浜店(2020/1/30~)、イクスピアリ(2020/1/30~)、池袋ロフト、渋谷ロフト、横浜ロフト、千葉ロフト、川崎ロフト

関西地区:阪急阪神百貨(2020/1/30~)

中国地区:イオンモール広島府中(2020/1/30~)、さんすて福山(2020/1/31~)

九州地区:博多阪急(2020/1/31~)、天神ロフト

沖縄地区:パレット久茂地/デパートリウボウ(2020/2/7~)

※ロフトの販売期間は調整中

すべて2020年2月14日(金)まで。(@Pressより引用)


参考リンク:The Amazing Chocolate Workshop@Press
Report:和才雄一郎
Photo:RocketNews24.
[ この記事の英語版はこちら / Read in English ]

▼ちなみに、こんなチョコレートもあるぞ。ほかにも、ゴルフクラブ型だったり蹄鉄(ていてつ)型のチョコもあった

▼実食風景をどうぞ

▼う〜ん、美味!

[ この記事の英語版はこちら / Read in English ]