スマホを三脚や一脚の先端に装着して撮影するスタイル。最近のスマホのカメラ性能はとても良い。ちょっとしたテーブルフォトにはもちろん、三脚を使えば長秒露光での夜景撮影なんかも全然イケる。

そういう時のための、すごくイイ感じなスマホホルダーを見つけてしまった。ネジ式で、丈夫な金属製で、アルカスイス互換で、かさばる爪の部分を折りたためて、しかも安い! 満足度が高かったのでシェアするぞ!

・約2000円

SWFOTOの『CPC-02』というスマホホルダーで、Amazonにてゲットした。ちなみに筆者は1800円で買ったが、記事執筆時でもまだ1800円だった。(2021年1月25日時点)

筆者が購入したのとは別の販売者は2180円で売っている(2021年1月25日時点)ので、きっと2000円前後が相場なのだろう。Amazonの販売ページの説明によると、重さは86.8グラム。幅63ミリ~105ミリのスマホに対応しているもよう。


・好みの問題だけど

この手のスマホホルダーにはバネ式とネジ式のものがあるが、個人的にバネ式があまり好きではない。素早く固定できるのは楽だが、固定の強度がバネ頼みなのと、装着時にバチンと勢いよく締まってしまうところなどが苦手。多少手間でも、ネジで任意の強さで固定したいタイプ。

単にネジ式のものはたくさん売られているが、その中でもプラスチック製のものはやはり好きではない。軽いという利点はあるが、耐久性的に不安があるからだ。重さよりも安心感を優先したい

金属製のネジ式。これが個人的にベストなわけだが、この条件を満たすものはぶっちゃけよく売られている。これに三脚に装着するためのプレートを装着して使用するわけだが、割とかさばる。とはいえ、スマホホルダーとはそういうもので、どうにもならないと思っていたが……。


・折りたためる

『CPC-02』はスマホを固定するための爪を折りたためる。薄い板的な形状になり、ポケットに入れてもかさばらないのだ。金属製のネジ式という条件もクリアしている。


使用時は自分で爪を起こす感じ。爪は六角穴付きのネジで固定されている。緩んできたら自分で締めなおせるのもグッド。


・アルカスイス互換と1/4インチ穴

爪には滑り止めの樹脂が貼られており、底の部分には両サイドにアルカスイス互換の溝が掘られているので……


アルカスイス対応の雲台に素早く固定できる。装着用のプレートを持ち歩く必要がないのもイイ。つけたままだとかさばるし、外すと忘れるし……しかし、これでもうそれらの不満は過去のものだ


いちおう上下に1/4インチのネジ穴もある。非アルカスイス式な三脚や一脚への装着も可能だし、追加でアクセサリーの装着も可能だろう。


・剛性は

Amazonの販売ページによると、素材はアルミ合金製だそうだ。見た感じだと、スマホを固定する爪部分に接着された滑り止めのゴム以外は全て金属っぽい。剛性はプラスチック製よりも高いと思われる。ネジがヘタらない限りはそう簡単に壊れない気がする

試しにクランプ部分を限界まで伸ばして分解してみたが、基本的に「金属に穴開けてネジを通しました」みたいな、極めてシンプルな構造だ。壊れる原因足りえるものは、それこそアルミ合金やネジの疲労くらいに思う。


一点だけ丈夫さの推測ができない箇所を挙げるとすれば、ネジを締めるノブの部分だろうか。重箱の隅をつつくような細かさで申し訳ない。


てっきりここも六角穴つきのネジだと思っていたが、ネジ穴は無く、どうやって固定しているのか不明だった。固定方法によっては、いつか外れてノブを回してもネジが締まらない……的な壊れ方をすることもあり得るかもしれない。

しかし、もしこの部分も金属の剛性に頼るような、シンプルで物理的な固定方法を採用しているのであれば、滅多なことでは壊れないだろう。ネットで故障例を探してみたが、そんなに知られていない商品のようで、レビュー自体ほとんどなかった。

まあでもほんの2000円程度。少し前からコソコソと使っていたのだが、非常に満足しているぞ! 完全に筆者の好みの条件なので、需要は限られるかもしれないが……でもいるでしょ? 好みのスマホホルダーのタイプが同じ人。そういう方にお勧めです。

参照元:Amazon[1][2]
Report:江川資具
Photo:RocketNews24.

▼番外編的な。Xperia 5Ⅱを使っているのだが、この機種は側面にボタンが多い。どのボタンにもカメラにも干渉しないスマホホルダーが見つからず困っていた。


これまでは電源ボタンを覆うかたちでスマホホルダーを装着していた(ボタン部分はくぼんでいるので可能ではある)が、色々と不満だった。少し放置して画面の電源がオフになるたびにホルダーを外さないといけないのだ。(カメラボタン長押しでカメラ起動 → カメラアプリ終了でロック画面を表示できはするが……)


『CPC-02』なら、爪がボタン間のスペースにイイ感じに入る。全てのボタンにアクセス可能という解放感。


欲を言えば……底面の1/4インチのネジ穴周辺を数ミリほど延長して、アルカスイス対応の溝を掘ってあるともっと嬉しいかなって。雲台側のノブや水平器の位置によっては装着向きを変えたい時もあるので。全方面アルカスイス。どうでしょうこの案。