何でもかんでも大きくて、とにかく安い! それがコストコの基本的なレギュレーションである。ぶっちゃけ、円安の影響で価格は全般的に上がっているが “デカさ” が失われていないのは不幸中の幸いだ。

さて、つい先日のこと。久しぶりにコストコを訪れた際、定番の「巨大まぜそば」を発見した。これまで何度か「巨大まぜそば」をご紹介してきたため、そのまま記事にするのは難しい。悩んだ結果、思い切ってカリッカリに焼いてみることにした。

・いまや定番商品

コストコの「巨大まぜそば」の歴史は意外と古い。少なくとも今から4年前の2020年には「台湾風まぜそば」を販売しており、以来「麻辣まぜそば」や「海老まぜそば」を展開している。

手を変え品を変え、今ではすっかり定番となった「巨大まぜそば」であるが、共通して言えるのは「意外とあっさり系の味付け」ということ。ワイルドな見た目とは裏腹に、どれも控えめなお味であった。

これはまぜそばに限らず、総菜全般に言えることで「味が足りなかったら足してね」というのがコストコのスタンスなのだろう。コストコでガツンと来るのは甘いものだけ! これ、覚えておこうな。

・魔改造

それはさておき、今回発見した巨大まぜそば」はその名も「ラフテー油そば」で、価格は100グラムあたり149円。沖縄の郷土料理「ラフテー」がドドンとトッピングされた商品で、見た目はいかにもガツンと系である。

だがしかし、経験上この「ラフテー油そば」も、意外と優しい味わいであることはほぼ間違いない。そこで本物のガツンと系を目指すべく「ラフテー油そば」を魔改造してみることにした。

魔改造の内容はシンプルに “カリッカリに焼き上げる” というもの。麺に油を吸わせることでボリューム感をアップさせ、正真正銘の「ガツンと系」を完成させたい。

・カリカリ地獄

というわけで、まずは具と麺を分けたらスタンバイOK。多めの油をフライパンに投入し、まずは全体を中火でざっくり炒めていく。

ある程度炒めたら、魔改造の肝である “カリッカリ” に焼きげるため、弱火にして7~8分放置。はやる気持ちを押さえ、麺は混ぜずに放っておくことがポイントだ。結果……


ほら! カリッカリやろ!!


同じ工程を裏面にも施せば麺の準備は完了。あとはフライパンでラフテーとタマゴを温める。最後にネギと玉ねぎを炒めたら、麺に盛り付けて完成だ。

・ウマい!

で、気になるお味はと言うと、絶対にまぜそばで食べるよりもウマい! 理由は明白で、そのままではあり得ないカリカリ食感が最高に美味しいから!! 偶然にもコストコのモチモチ太麺は、焼くとさらに美味しいことを発見してしまった。

また、そのままだとやや物足りなさを感じる味付けも、焼くことで完全に覚醒。ラフテーも火を通すことでトロッとした食感になり、目標であった「ガツンと系」を完全に再現しているではないか。

1点、野菜が少し足りなかったので、もやしくらいは追加してもいいかもしれない。それを差し引いても「コストコの巨大まぜそばは焼いてからが本番」と思わざるを得ない驚異のレベルアップであった。

というわけで、コストコの巨大まぜそばの魔改造についてお知らせした。私のように「前に買ったけどいまいちパンチが無いんだよな~」という方は、ぜひカリッカリに焼く魔改造をお試しいただきたい。

参考リンク:コストコ
執筆:P.K.サンジュン
Photo:Rocketnews24.