2025年3月11日から、松屋が店舗限定でテスト販売中の新型カレー「濃厚あまからカレー」がヤバい。いつも通りに、まあちょっと味変した新作だろう……みたいなノリで食べに行ったが、まさかこれほどとは……!

松屋のカレーシリーズはどれも間違いなくウマく、国民から高い信頼を得ていると思われるが、今回のは新たな世代に突入した気配を感じさせる仕上がりだ!

・あまから

件の新作「濃厚あまからカレー」は全国の62店舗で11日午前10時から1週間限定で提供されている品。対象店舗はこちらから確認可能だ。

価格はノーマルの「濃厚あまからカレー」が500円だが、テスト販売にもかかわらず、いきなり計6種類もラインアップが用意されている。


・濃厚あまからカレー(500円)
・濃厚あまからハンバーグカレー(870円)
・濃厚あまからカレギュウ(780円)
・濃厚あまからチキンカレー(680円)
・濃厚あまから選べる玉子カレー(590円)
・濃厚あまからビーフカレー(990円)


松屋的な一押しは「濃厚あまからビーフカレー」なのだろうか。ポスターで主役みたいな顔をしていた。ということで、オーダーもビーフを選択。



・強烈

出てきたのがこちら。見た感じは……まあ、普通かなって。


ルーはとろみを感じる、少し粘度のあるタイプ。色々な素材が溶け込んでそうなのがビジュアルから伝わる。


そして、恐らくは最大の武器だと思われるビーフ。まあこの手のブロック状の肉のカタマリが嫌いな人間なんていないだろうしな。


・次世代

食べてみると……おっ、ガッツリな甘み……からの激辛!? なんだこれは!?!? まず、フルーティさのある甘みが0.02秒くらいでやってくる。

その甘みは、スーパーで売ってる仮面ライダーとかプリキュアの子供用甘口カレーなみに、はっきりとストロングなものだ。

しかしそこから0.01秒後くらいにゴリゴリの辛さが舌を襲う!! その辛さは、プラズマカッターで鉄板を切断する時に散る火花のようなバチバチとしたタイプ。

すげぇぞこれ。どういう技術か知らないが、本当に「あまから」なのだ。甘いし辛い。例えばチョココーティングの唐辛子みたいな、甘さと辛さが同時に味わえますってタイプとは違う

単一のものが甘くて辛いみたいな、そういう極めて高い融合度のある「あまから」。そしてどちらもストロングという。実に不思議な味覚体験だ……!

今までいろんなものを食ってきたが、ここまで高い水準の甘くて辛いものは、初めてかもしれない。

味の複雑さが、従来の松屋のカレーのどれをも大きく超えている。まるで何らかの技術革新を経たかのようだ。戦闘機で言えば第4世代と第5世代の差みたいなへだたりを感じる。

ちなみにビーフのブロックについては、恐らく個体差があると思われるが、臭みの処理にさらなる精度が求められる気がする。2個入っているうち、1つは美味かったが、もう1つは微妙だった。

また、ブロックはとろとろでめちゃくちゃ柔らかい。そしてカレー自体もトロみがあるため、食感的に一辺倒になる。個人的にこのルーは、ハンバーグか、カレギュウ、チキンとの相性が抜群だと思う

参考リンク:松屋
執筆:江川資具
Photo:RocketNews24.