私(あひるねこ)、ネットカフェにはちょっとうるさい。なぜなら過去に働いていたからだ。もちろんその中には調理の業務も含まれていた。

レトルトを温めて出すだけというネカフェもあるにはあるが、フードメニューに力を入れてる店もたくさんあって、業界最大手の快活CLUBもその一つである。これは先日、快活CLUBに漫画を読みに行った時の話だ。

・ネカフェ飯

子供が生まれてからというもの、ネカフェは平日にわざわざ有給を取って行く場所になった。今日は5~6時間こもって漫画を読むつもりなので、食事もブース内で済ませてしまおうと思う。


パソコンからフード注文ってなぜかワクワクするんだよなぁ。とここで、ちょっと気になるメニューを発見。その名も『快活のり弁丼』(税込690円)。


弁当なのか丼なのかハッキリしてほしいが、とにかく「のり弁」であることは間違いないらしい。というワケで試しに頼んでみた結果……


やって来たのがコイツだった。



・人違いでは

おそらくすべての読者がこう思ったはずだ。これ「のり弁」か? と──。そう、「のり弁」と呼ぶにはあまりにも絵面が茶色すぎる代物である。なにせ白身フライが2枚に……


ハムカツ、そしてとどめは……


から揚げときた。


申し訳程度にきんぴらごぼうが添えられているものの、もはや揚げ物の集合住宅にしか見えない。こんなオフェンシブな「のり弁」にお目にかかるのは私も初めてだ。しかし、本当にヤバイのはここからだった。


え!?

・「のり弁」とは

何気なく一番下にいた白身フライをどけてみたところ、タルタルソースと共にご飯に敷いてあったのは、まさかまさかの刻みのり……!


「のり弁」で……!


刻みのり……!!



それも淡雪の如き少量である。さすがにこの戦力で主役を張るのは無理があるのではないか? いざ食べてみると、やはり揚げ物が完全にメインという感じで、のりはほぼ薬味として最小限の機能のみを果たしていた。

下剋上が成功した後の「のり弁」とでも言おうか。


次から次へと押し寄せてくるフライ集団を口に放っていると、何やらとんでもなくジャンクな気分になってくるが、とはいえネカフェという場所においては、むしろこのジャンクさこそ、ぴったりハマるようにも思う。いや、実に斬新な「のり弁」を食べたな。



・次なるネカフェ飯を探して

閉鎖された空間の中で食らうネカフェ飯には、何とも言えない非日常感と奇妙な魅力が同居している。私にとってネカフェとは漫画を読みに行く場所であったが、食事を目当てに足を運んでみるのも面白いかもしれない。機会があれば新規開拓してみようと思う。ではまた。

参考リンク:快活CLUB
執筆:あひるねこ
Photo:RocketNews24.