夏はまだまだ先のはずなのに、もうすでに暑くてビビってる。今からこんな調子じゃ数ヶ月後一体どうなってしまうんだ……?

そんな状況を察してなのか、訪れたハンズや3COINS(スリコ)には「暑さ対策グッズ」が早々と展開されていた。

ここ数年のトレンドは首に付ける「クールリング」だけど、各雑貨店の様子をみると、今年はちょっと別のアイテムが流行りそうな予感がある。それは「ペルチェ式冷却プレート」搭載のハンディファン!

冷え冷えの缶を肌にあてた時のような冷たさがいつでもすぐに味わえるのがペルチェ式の魅力。私(まろ)の勘が、今年はコレが流行ると告げているっ……!


・ペルチェ式冷却プレートとは…?


そもそもペルチェ式って何だという話だが、ものすごーく簡単に言うと「電気を流すと板の片方が冷たくなり、もう片方が発熱する原理を用いた冷却方法」ということになる。

身の回りだと、小型の冷蔵庫やビールサーバー、パソコンのCPU冷却装置……などに使われているようだな。エアコンや大型冷蔵庫に使われる冷却方法とは異なり、騒音や振動が発生することなく、装置がコンパクトであることが特徴みたい。


そんな「ペルチェ式」を取り入れた冷却プレートを取り付けたハンディファンが、今後流行りそうな予感がしている。

というのも、一昨年ひと足早く購入したペルチェ式冷却プレート搭載のハンディファンがすごく良かったのだ。炎天下で冷え冷えプレートを肌にあてた瞬間ってのは、ハンディファンのぬるい風とは比べ物にならないくらい気持ちいい。なぜみんなこれを使わないのかと疑問に思うくらいに最高だったんだよな……。

まあその理由は明白で、メジャーじゃないうえに値段が高かったからだろう。私が一昨年買ったやつも約4000円だったし……。よくわからないものにポンって出せる金額じゃないよね。

ただ、今年は「ペルチェ式冷却プレート」を採用したハンディファンがすでにちらほら出回っていて、それに伴い手頃な値段商品も増えているのだ。この流れは「クールリング」大流行の時とほぼ同じだから、ペルチェ式搭載ファンもブームが来るんじゃないかと勘ぐったわけ。

年々怖いくらい暑くなっているし、これぐらいの値段なら試してみようかなって人がきっとたくさんいるはず……!



・スリコにも「ペルチェ式ハンディファン」が新登場!

さてさて、そんな「手頃な値段」で最近売り出された冷却プレート付きファンが、3COINSの『ペルチェハンディファン』。そのお値段は私が一昨年購入した商品の約半額、税込み2200円だ。

ザッと各メーカーを見た感じ3000円前後のアイテムが多かったので、スリコのものは現状かなり安いといえる。この値段でしっかり機能するならば、ブーム到来がますます現実味を帯びるのでは……!?


さっそく使ってみよう。見た目はスリコらしいシンプルな印象。ヘッドの大部分を冷却プレートが占めているが、もちろんハンディファンとしても機能する。風量は「弱 → 強 → 微弱 + 冷却」の3段階で調整可能だ。

冷却モードにしてみたら、10秒もかからず冷えてきて20秒くらいで結露も発生! 微弱の風はそよかぜレベルだが、プレートはしっかり冷えてくれたぞ。

給電についてはUSBType-Cでの充電式で、強風モードなら2時間半、冷却モードなら1時間ちょい使用できる。ついているカラビナを折り曲げれば卓上ファンとして使えるのも便利だな。

小型だから顔周りに当てやすいし、ヘッドの出っ張りも少ないため持ち運びがしやすい。若干のパワー不足は気になるものの、すぐに冷え冷えになるというペルチェ式冷却の凄さは体感することができた。



高いモデルと安いモデルを両方使ってみて思ったのは、どちらであろうと「ペルチェ式冷却」が凄いということ。周りがどれだけ暑かろうと爆速で冷えるから、ただ風を起こすだけの普通のハンディファンにはもう戻れない……!

風量やプレート面積に差があったとはいえ、2200円のお手頃モデルでも普通にアリだと感じたな。こういう安めのモデルが市場に増えていけばペルチェ式ファンは間違いなく流行る……! それほどのポテンシャルがあると思う。

使ってみたいという人は今回紹介したスリコやニトリだと比較的安く買えるぞ。夏が近づくにつれ他メーカーからまだまだ商品が出てきそうなので、今後の動向にも注目していきたい。


参考リンク:3COINS「ペルチェハンディファン」
執筆:まろ
Photo:RocketNews24.