恐らくではあるが、この世界に「熱々スマホ対策グッズ」を必要としている方はさほど多くないハズ。どれだけスマホが熱いと言っても限界があるし、それならスマホを置けばいいだけの話。そういう意味でこの記事は、かなりニッチなネタなのかもしれない。だがしかし……。

それでも切実に「熱々スマホ対策グッズ」を欲している人たちのことを私(サンジュン)は知っている。ズバリ、ポケモンGOなどの “位置ゲープレイヤーたち” である。熱々スマホに悩む全ての人たちに、この記事を捧げたい。

・マジで切実

私はゴリゴリのポケモンGOトレーナー。どれくらいゴリゴリかというと、ポケモンGOのイベントがあればラスベガスにまで行っちゃうくらいはゴリゴリである。真夜中、レアポケモンが墓地に出たときも、震えながらチャリで駆け付けたよね。

さて、理解できない人のために一応説明しておくと、ポケモンGOトレーナーにとって「熱々スマホ」はかなりの難敵。スマホが熱くなるとゲームの挙動が怪しくなり、最終的にはカクカクしまくりで勝負にならねえ! 特に大型イベントでは「熱々スマホ対策」が必要不可欠だ。

・3段階の対策

で、かつて「パラソルテント」などで対策をしたこともあったが、今回はガチめに「熱々スマホ対策グッズ」を試してみることにした。決してこの手の分野は得意では無いものの、私なりに「熱々スマホ対策」には、3つステップがあると考えている。それが「日よけ・放熱・冷却」だ。

まず直射日光を避けるための「日よけ」でスマホの温度上昇をやわらげつつ、常にスマホの熱を「放熱」する。それでもいよいよスマホが熱々になってしまった場合は「冷却」で対処。そのために購入したのが以下のグッズである(価格は全て購入時のもの)。


スマホ用遮光傘(Amazon価格 985円)


スマホ放熱シート(Amazon価格 849円)


ペルチェ素子 スマホ冷却ファン(Amazon価格 2319円)


エレコム スマホ冷却パッド モバピタッ(Amazon価格 1782円)


まず「スマホ用遮光傘」は見たまんま、直射日光を避けるために使用する。お次に「スマホ放熱シート」はスマホの表面積を増やすことで放熱を促すシンプルな原理で、この2つは “使いっ放し” が基本的な運用方法だ。

それでも「スマホが熱くなってヤバい!」となったときに、登場するのが「スマホ冷却ファン」と「スマホ冷却パッド」の2つ。「日よけ・放熱・冷却」のホップステップジャンプとご記憶いただきたい。

というわけで、ロケニューポケモンGO部の亀沢と「熱々スマホ対策グッズ」を検証開始! 私のスマホで対策を施し、亀沢のスマホはノー対策。その結果に見えてきた、各グッズの “メリットとデメリット” をお伝えしよう。



・スマホ用遮光傘

単純ではあるものの「直射日光を浴び続けたスマホ」と「直射日光を避けたスマホ」では温度の上がり方が全く違った。さらに言えば「直射日光による画面の見づらさ」にも効果があるのはかなり有能と言っていいだろう。

一方で、スマホの角度・太陽の位置・自分が向かう方向など、常に日陰を作るにはある程度の慣れとテクニックが必要だ。もっと言えば「絶対に日陰を作れない時間」も発生してしまう。ぶっつけ本番で使いこなすのは難しいという印象を受けた。



・スマホ放熱シート

張り付けてすぐにシートがポカポカになっていたため、放熱効果はそれなりに高いのだと思われる。また厚みもそこそこなので、特に邪魔と感じなかったのは好印象だ。常に使用するグッズとしては特に悪いマイナスポイントは見当たらなかった。

ただし、スマホから取り外したとき「シリコン製の接着部分をどう保管したらいいかわからない」と右往左往してしまったことはお伝えしておく。私はシリコン製を購入したが、場合によっては磁石製を選択しても良いかもしれない。



・ペルチェ素子 スマホ冷却ファン

いよいよスマホが熱々になったところで、ペルチェ素子の「スマホ冷却ファン」を使用。ファン自体はものの数秒で「冷蔵庫?」というくらいキンキンになった。もちろんスマホの熱も急激に下がっていく。これは強い。

一方で、外付けのバッテリーが必要なため「冷却ファン用のバッテリー」を用意する必要があることはウィークポイント。ただでさえスマホの充電をしているのに、ケーブル2本ぶら下げてのプレイはかなり煩わしかった。

また長時間利用してスマホが冷えすぎると「スマホ内部で結露の可能性がある説」もあるため、やはりスポットスポットで使用するのがいいのだろう。“奥の手” として持っておくと心強い存在だ。



・スマホ冷却パッド

冷却ファンとは違い、電源を必要としないところが最大のメリット。使用前はカチカチであるが、スマホに貼って熱を吸収するとフヤフヤになる。使い終わったら しばらく放置しておけばOKなので、コスパは高いグッズと言えるだろう。

弱点は結構あっさりフヤフヤになってしまうこと。貼った直後は確かに熱を吸収していたが、数分後には「これどれくらい冷えてるの?」と効果がイマイチわからなかった。60分間使用可能とのことであるが、気候や環境によっては60分も戦えないかもしれない。

また、Amazonで到着までに最も時間がかかったのがこの商品だ。量販店でも品切れしていたため、かなり人気はあるもよう。今から注文しても「夏が終わっちまった……」なんて可能性があることを記述しておく。



・しばらく使ってみます

やはり運用方法は「日よけ・放熱・冷却」で間違っていないものと思われる。個人的に優先順位を付けるならば「スマホ放熱シート」「スマホ冷却ファン」「スマホ用遮光傘」「スマホ冷却パッド」の順番になるだろうか。

この夏、とりあえず私は上記の4点を運用してみるつもりである。その結果見えてくることがあれば、また別の機会にご報告しよう。最後に「熱々スマホ対策グッズ」も重要だが、熱々自分対策も超重要なのでどうかお忘れなく! スマホだけに気を取られちゃいけないよ!!

執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.

▼実はこれもかなり優秀! 風と羞恥心以外には無敵である。