飲み物としてだけでなく、パンやケーキなど食べ物としても味わうことができる抹茶。

これまでにいろんな抹茶味の食べ物を味わってきて、幅広い食べ物と相性がいいことは知っていたけど……マヨネーズとも合うってマジですか???

どちらも結構味が強いイメージだけど、お互いが喧嘩してしまったりしないんだろうか。

そして仮に単品でおいしかったとしても、普通のマヨネーズのように調味料として使うことはできるんだろうか……?


・混ぜてみた

今回参考にしたのは、京都のお茶メーカー「丸久小山園(まるきゅうこやまえん)」の公式ホームページ。説明文によると、市販のマヨネーズと抹茶を混ぜ合わせるだけでOKみたい。


ということで、完成したものがこちら。


すごい……緑……!! これを見て何人が「あっ! マヨネーズだ!」と気づけるのだろうか。少なくとも筆者は無理だと思う。


それではさっそく味わってみよう。今回はウィンナー・ゆで卵・ブロッコリー・ツナの4種類の食べ物と合わせてみる。



まずはウィンナー。

緑色の主張がすごいな~!! いつも食べているウィンナーのはずなのに、抹茶の影響で見慣れなさがすごい。

人生の中で抹茶とウィンナーを同時に味わったことがないので、あの苦みがどうウィンナーと混ざるのか全く想像がつかない。ドキドキしながら食べてみると……あれ?


抹茶、思ったより主張してこないな……!?

あれだけインパクトのある色をしておいて、風味の方はかなり控えめ。普通にウィンナーにマヨネーズをつけて食べた時とそう変わらない味だ。

舌に直接マヨネーズが触れた時、ちょっと苦いのが分かる程度。ウィンナーには香辛料が入っていて味が強いからだろうか……? 覚悟していただけに拍子抜けの結果だった。



続いてはブロッコリー。どちらも緑色なので、見た目にさっきほどの違和感はない。しかし、口に入れてみると……


うおお、いる!! 抹茶いる!!!! ウィンナーと違い、はっきりと抹茶の風味が分かる。

マヨネーズの酸っぱさと抹茶の苦み、ブロッコリーの優しい甘みが同時に存在している情報量の多い味だった。

ウィンナーより食材の味が薄かったこと、マヨネーズを一度につけられる面積が広めだったことが原因なのかな……明らかにウィンナーの時とは違う味だ。


3つ目は卵。これもマヨネーズをつけて食べる王道の食材だ。ここまで来ると、この緑色にもだんだん慣れてきた。

こちらもウィンナーとまではいかないものの、かなり抹茶味が弱まっている。試しにマヨネーズの量を増やしてみても、苦さはそこまで変わらなかった。

卵のまろやかな味で中和されて、マヨネーズの中にほんのり抹茶の風味が香る感じになっている。誰でも食べやすそうな味だと思った。



最後はツナ。ツナマヨはおいしいけど、ツナ「抹茶」マヨはどうなんだろう……?


……


…………


抹茶どこ!?


びっくりした。これまで食べてきた3つの食材では、味の強さに違いはあれど どこかしらに抹茶の気配があったのに、味も風味も見当たらない。

このあと何度つけ直してみてもツナの量を少なくしてみても結果は同じで、綺麗に抹茶要素が抹消されてしまっていた。

確かにツナも味が強い食べ物だけど、ここまでかき消されちゃうとは思わなかったよ……!



・振れ幅が半端なかった

まさか食材によってここまで味に違いが出てくるとは……同じものをつけているとは思えないくらいの振れ幅だったな。

未だかつて、ここまで振れ幅の大きい調味料には出会ったことがない気がする。

個人的に一番おいしかったのは卵。抹茶とマヨネーズのバランスがちょうどよくて、全く抵抗なく食べられた。

うまく使えば、料理に彩りを添えられるんじゃないかな。色のインパクトとは裏腹に、しっかりおいしく味わえるアレンジレシピだった。

参考リンク:丸久小山園
執筆:うどん粉
Photo:RocketNews24.
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