洗濯は面倒である。例えばシャツをハンガーにかけて干す作業だ。型崩れや落下防止に上からボタンを留めていくのは意外と面倒くさいもの。

あるとき「カインズ」で面白そうなハンガーを発見。どうやら洗濯したシャツのボタン留めが一瞬で終わるアイテムらしい。その名も『ワンタッチワイシャツハンガー(税込698円)』。

使ってみたらめちゃくちゃ便利だったので、今回はこのハンガーを紹介させてほしい。


・ハンガーを組み立てる

こちらがボタン留めいらずのシャツ干しハンガー。肩部(けんぶ)がダラリと垂れ下がっていて、まるでクレーンゲームのアームっぽい見た目だ。

コンパクトに折りたたまれている状態のため、実際に使用するときは組み立てていく必要がある。素材はプラスチックで軽量だ。カラーはグレー・ホワイトの2種類。今回は前者の色を購入した。


さっそく組み立ててみよう。作業は超カンタンで約3秒で終わる。肩部&襟ピンチ(洗濯バサミ)がロックされるまで持ち上げたら完成。

パッと見たところ一般的なハンガーのように思えるが、襟ピンチがあるかないかで手間や乾き方は結構変わる

シャツのボタン留めを省けて楽ちんだし、形が整った状態で干せるため乾きも速い。よし、実際に使ってみるとしよう。



・実際に使ってみた

まずは洗濯したシャツをハンガーにかけていく。幅広の肩部には通気口(穴)がたくさん空いている。濡れたシャツが速く乾きそうなデザイン


フック部分は360度回転式になっているため、風に煽られても物干し竿から落下しにくいのだ。こういう細やかな配慮は嬉しいポイント。

しかし個人的な欲を言えば、フック部分はキャッチ(ワシ掴み)式だったらもっと嬉しかった。風が強い群馬県に住んでいると、回転式でも容易く煽られて落下してしまうのだ。


両肩かけ終わったら、いよいよ真打登場。このピンチでシャツの襟を挟んでいくぞ。

通常ハンガーだとこのまま第3ボタンくらいまで留めるものだが、ピンチ付きであればボタンは一切留めずに襟を挟むだけで即終了。



・襟ピンチのホールド感

襟元(左右)を指でつまむように合わせたら、ピンチ開口部に差し込むだけでロックされる。あっという間にスルッと挟まって楽ちんホールド。


ただ、心なしかアームのパワーが若干弱い気もする。手前にあるレバーを引くとロックが解除されるのだが、なんとなくレバーの反応がユルいようにも感じたのだ。

とはいえ、カンタンに外れてしまうなんてことはない。風にブンブン揺られても特に問題はなかった


ちなみに襟ピンチは前後にスライド可能だ。首まわりのサイズに合わせて調節できるから意外と便利。


そしてコンパクトに折りたためるのもポイント。胴部にあるボタンを押し込むと、肩部・襟ピンチがガクンと下がって組み立て前に戻る。こういうギミックはなかなか面白い。

ハンガー1本698円は正直高いなと思ったのだが、実際に使ってみると想像以上に便利で大満足だった。シャツを干すときの煩わしさとはこれでオサラバ。もし興味があれば試しに使ってみるのも一興だぞ。


参考リンク:カインズ『ワンタッチワイシャツハンガー(グレー)』
執筆:古沢崇道
Photo:RocketNews24.