松屋の『ごろごろチキンカレー』の復活に、日本中が歓喜の声を挙げている。現在、期間限定で復活中のごろチキは言うまでもなくウマい。松屋の社内でごろチキは「モンスターメニュー」と呼ばれているんだとか。

いつ食べても、どんなコンディションで食べても絶品のごろチキ。……いや、果たしてそうだろうか? 限界までお腹パンパンの時に食べて、それでも「ウマい!」と思えてこそ「モンスターメニュー」を名乗るべきではなかろうか?

・ごろチキ信者

当サイト内でも絶大な人気を誇るごろチキ。ネットの声を見ると「ロケットはごろチキを推しすぎ」「回し者ではないか?」などと囁かれているほど、我々はごろチキを愛している。

我々が回し者ならもうちょっといい生活をしていることはさておき、その急先鋒にいるのがごろチキを愛し、ごろチキに愛された男「あひるねこ」だ。彼ほどのごろチキ信者は日本中探してもそう多くあるまい。

あひるねこはかつてごろチキをより美味しく食べるため「1日断食」や「創業店で実食」などを実施している。きっと彼ならば、はち切れんばかりにお腹がパンパンであろうと「ごろチキ」を美味しくいただけるハズだ。

1つだけ懸念があるとすれば、彼はチャレンジ精神に欠ける小心者であるということ。本来なら趣旨を説明してから企画に挑みたいところではあるが、断腸の思いで秘密裏に「ごろチキ、腹パンパンでも最高にウマい説」を検証することにした。


・ドッキリ形式

というわけで、検証前日。「明日は何も食わないで会社に来い。弁当も持ってくるな」と厳命。「大食いの検証をする」とだけ告げた。すると……


あひるねこ「え、なんすか? 何食わされるんですか? ゲテモノとかはイヤですよ。おっかねえ……」


流石、人6倍くらい猜疑心の深い男である。……が、これ以上言うとボロが出る可能性も。心を鬼にして、あえて何も言わずに本番当日を迎えた。



・ぶっかけうどんで腹を満たす

で、まずは丸亀製麺の「ぶっかけうどん(大)」を3人前用意。怪しまれないため、私(サンジュン)も一緒に同じ量のうどんを食べることに。ぶっかけうどんの重量は1人前約500グラムなので、まずはうどんでお腹を満たしてもらうとしよう。


あひるねこ「いやー、良かった。うどんですか。なんかとんでもないものを食わされると思ってた(笑)」


この後が本番だと知らないあひるねこは、ほっとした様子……バカめ。うどんだけを大食いして記事になるほどロケットニュース24は甘くないのである。

そして予測通りと言うべきか「ぶっかけうどん」はみるみるうちに減っていく。本来の趣旨がボヤけかねないほど、丸亀のぶっかけうどんは激ウマだ。

私は20分ほどかけて3人前のぶっかけうどん(大)を平らげた。肝心のあひるねこも食の細さとは裏腹に、いつもより頑張ってぶっかけうどんを食べている。やがて……。


ぶっかけうどん(大)3人前を完食ッッ!


あひるねこ「いやー、きつかったけど何とかなった。吐くかと言われたら吐かないけど、9割以上は胃が満ちている。今日はもうご飯いらないです」



・本当の幕開け

そうか、お腹パンパンになったか。よし、ここからが本番だ! すみませーーーん!! お願いしますーーーーー!



「ごろチキ、お届けに伺いました~」



あひるねこ「……ウソだろっ。うわーーーー、そういうことか。なんか変な企画だと思ったんだよな~! やっと理解した。いやこの状態からごろチキって頭おかしいでしょ」


ようやく本来の趣旨に気付き、愕然とするあひるねこ。そう、本番はここからだ! 共に「ごろチキ、腹パンパンでも最高にウマい説」を検証しようではないか!! というか、俺だって捨て身なんだからね!? というわけで、改めて……


あひるねこ & サンジュン「いただきます……」


かつてこれほどまで食欲をそそらないごろチキがあっただろうか? それも致し方あるまい、なぜなら2人とも少しも大げさではなく “お腹パンッパン” なのだから。だがしかし……。

悲鳴を上げる胃袋とは裏腹に、ごろチキ自体は食える……なんならウマいと感じる。サッパリとしたうどんとは対照的な味付けだからなのか、意外にも快調に食べ進められていく。


サンジュン「冷たい料理からの温かい料理だからか、なぜか食えるな


あひるねこ「いや、本当。……ちゃんとウマいと思えますね。体が欲しているかは別だけど


サンジュン「マジで腹がヤバい。なんなら痛い。でもごろチキ自体はウマい。なんだこれ」


あひるねこごろチキ別腹説までありますね。4杯目のうどんは無理だけど、ごろチキならイケる」


結局、私はごろチキを完食! そしてあひるねこは半分を食べたところでフィニッシュ。これは人体の構造的な問題なので、大目に見るとしよう。普段は余力を残しがちなあひるねこだが、この日は限界を突破していたと申し上げていいだろう。


・立証

そして重要なのは、限りなくお腹がパンパンでもごろチキは「ウマい」と思えたという事実。この記事の趣旨である「ごろチキ、腹パンパンでも最高にウマい説」が立証されたことをここにご報告したい。

その後、私は1時間ほど横になっていたことはさておき、この結果には我々が1番驚いている。だって、ぶっかけ大を3つ食べた後ですからね? ごろごろチキンカレー、やはり最強の名にふさわしいモンスターメニューであった。

※ なお、残ったごろチキと青ネギはあひるねこが持ち帰って食べましたとさ。チャンチャン。

参考リンク:松屋
執筆:P.K.サンジュン
Photo:Rocketnews24.