ラーメン(拉麺)とは、中国発祥とされる麺料理の1つである。つまり麺があってこそ成り立っているわけだが……。ある二郎インスパイア系のお店がその鉄則をぶち壊した!

東京・立川に総本店のある「立川マシマシ」は2022年9月から、麺なしラーメンライス(税込1100円)の販売を開始していたのだ。それをラーメンと呼んで良いものかどうか……。実物を見てみたら、「これで麺なしなの!?」と驚くようなボリュームだった!

・麺に代わるものは「無」

立川マシマシは過去に、「麺の豆腐変更」(2015年5月)や「麺の餅変更」(2017年1月)のサービスを実施していた。



どちらも美味しかった覚えがある。そしてこの度、立川マシマシはラーメン屋でありながら “麺の呪縛” から解き放たれて、麺なしラーメンを提供するに至ったのである! もはや「麺 → 豆腐」「麺 → 餅」のように矢印の指し示す先には何もない。「麺 → 無」だ。


・ジジイには大助かり!

実物をたしかめるために、国分寺店で券売機を見ると……。


麺なしラーメンライス(ライス500gまで)というボタンがある。


40代も後半になると二郎系はしんどい、しかし時々食いたくなってしまう。ちょいジジイの私からすれば、麺なしを選べるのは大変助かるんだよ! 丼を前にして、苦しい思いをしながら「完食せねば」という義務感から解放されるのだ。さすが立川マシマシ! 独自メニューのセンスがいい!!


・見た目に反してさっぱり

実物がコレ!


ちょ、待って! 麺ないからスープ的なものだとばかり思っていたけど、見た目は全然ラーメンじゃない? 器から漂うこってり感、ハンパない……


しかし味は見た目を完全に裏切るものだった。スープはさっぱりとしていて、柚子の皮が味の印象をさわやかにしている。見た目ほど味は重くない、むしろかなり軽やかである


そして麺に変わるボリュームを演出しているのはモヤシだ。


チャーシューや豚しゃぶのトッピングを除けば、中身はほぼモヤシ。つまりこれは野菜スープのようなものである。最近の野菜炒め専門店ブームでもモヤシは食材として大活躍している。食い甲斐があるのに低カロリー、麺の代役として立派に器を盛り上げている。いいぞ、モヤシ!!

スープをご飯にかけたい衝動に駆られたが、さすがにはしたないのでガマンして、モヤシをオン!


スープを吸ったモヤシはご飯のお供としてもしっかり活躍してくれるぞ。モヤシライス、美味~


まさか、ラーメンから麺を抜くという暴挙に出るとは。次はどんな奇抜で美味しいメニューを開発してくれるのか。立川マシマシにこれからも期待したい!


・今回訪問した店舗の情報

店名 立川マシマシ 国分寺店
住所 東京都国分寺市本町2丁目3-1
時間 11:00~15:00 17:00~22:00

参考リンク:Twitter @TachikawaMashi2
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24
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