毎週のように発売される週刊漫画雑誌。ハードな連載を続ける先生たちには頭が下がるばかりだが、今週号の「少年サンデー」がヤバイことになっていると何やらネットで話題になっている。

正確には、2024年2月7日に発売された「週刊少年サンデー 11号」だ。一体何があったというのか?

・サンデーに異変?

真相を確かめるべく、実際に今週の「少年サンデー」を購入してみた。表紙はアイドルグループ「ZOC」のメンバー・鎮目(しずめ)のどかさんだが、特に変わった点は見られない。

試しに今週の「少年ジャンプ」を横に並べてみるも……

両誌に大きな違いはないようだ。と思いきや、実は上から見ると大変なことになっていた。そう……


サンデーがとんでもなく薄いのである。

・異様

公平を期すため、背表紙をぴったりくっつけてみてもこんな感じだ。ジャンプと比べて、明らかに薄いことがよく分かる。


冊子の厚みを測ってみたところ、ジャンプが約3cmだったのに対し……


サンデーは約2.2cmだった。なんと0.8cmも違う。



なぜ今週号がこんなに薄いのかというと、シンプルに休載が多いからだ。目次ページによれば、今週の休載は以下の5作品。


・名探偵コナン(青山剛昌)
・MAO(高橋留美子)
・MAJOR 2nd(満田拓也)
・シブヤニアファミリー(久米田康治)
・十勝ひとりぼっち農園(横山裕二)


一度に5作も休載になるのはなかなか珍しいのではないか。

サンデー系のWEB漫画アプリ「サンデーうぇぶり」にて連載中の『僕が死ぬだけの百物語』が出張掲載されてはいるが、休載作品の代役として掲載される読切漫画等が他になかったことも、冊子が薄かった要因の一つであると思われる。



・サンデーだけじゃない?

さて、ここまではすでにネットで話題になっている話だが、一緒に購入した今週の「少年マガジン」とも比較してみた結果、興味深い事実が明らかになった。


いかがだろうか?


そう、実はサンデーとマガジンだと、そこまで厚みに差はないのである。再び測ってみたところ、今週のマガジンは約2.5cmだった。サンデーとの差は0.3cmだ。



たしかにジャンプと比べると、マガジンもかなり薄い気がする。つまり、今週のサンデーが飛び抜けて薄いというワケではないのである。にもかかわらず値段は……


サンデーが税込360円。


マガジンが税込360円なのに対し……


ジャンプはなんと税込290円!


ぶっちぎりで厚いのに、ぶっちぎりで安い。これは意外な結果だ。まさかこんなに値段が違うとは……。てっきり同じくらいだと思っていた。

・気になる次号

サンデーの薄さを確かめようとした結果、ジャンプの圧倒的安さが明らかになったのは予想外だったが、今週のサンデーが歴史的にも非常に特殊であることは間違いないだろう。果たして来週はどうなっているのか? 引き続き注目したい。

執筆:あひるねこ
Photo:RocketNews24.