最初に言っておくが、絶対に飲酒運転はしてはいけない。常識的な話であるし、法律でも禁止されている真っ当にやってはいけないことである。
しかし、人は好奇心を止められない生き物でもある。いけないことはやりたくなってしまう、でも絶対に現実ではやってはいけない……
でもバーチャル内ならどうだ? ゲームの中なら高いところから飛び降りても、街中でいきなりジャンプしても怒られることはない。もちろん車で暴走しても……!
・飲酒運転の前に
ということで思い立ったが吉日、バーチャル飲酒運転体験を開始する! 今回用意したのはマリオカート8DXと各自好きな分のお酒。そして協力してくれる友人。
ちなみにお互いのマリオカート歴は、マリオカートを購入して数日やっただけの私(ゐぬ井)と、レースゲームの経験はあるがマリオカートは初体験の友人。
1度操作確認と練習を兼ねて何コースかやってみたが、お互い実力は互角と言っても良い。まぁ今回は順位を争うわけではないので、操作できればOKぐらいの緩さでやっていく。
・試運転
まずはお酒は飲まずシラフで試運転をしてみる。この段階では当たり前だが2人ともまっすぐ走れているし、特別目立った粗はない。難なく1位も取れ、お互い笑って見ていられる。
スタートダッシュもできているし、レース中も雑談を交えて走れてるし、他の車に抜かれても笑ってすませられた。何も問題なく遊べて、操作もある程度慣れたのでさっそく本番へ!
・飲酒運転開始
ここから飲みながら運転していくことに。今から悪いことをすると言う高揚感でかなり浮き足立っているが、やることは好きなペースでお酒を入れていって楽しくゲームをするだけ。
だが次第に、健全で楽しい普通のマリオカートが……
様子がおかしくなってくる
走り忘れる
落ちる
いらんことする
煽る
破壊する
ゲームが進むにつれて、お互いの運転が荒くなっていくのが目に見えてわかってくる。
明らかに言葉も運転も荒くなっていくし、気が大きくなるのか、前を通っていくハイラルの勇者に「人間!」と叫びながらぶつかりに行ったり、車体スレスレまで近づく当たり屋の走り方をしたりと完全に車道に出てはいけない人間の行動が目立っていた。
よく2人で飲むことはあったが、まさかお互い酒を入れてコントローラーを握ると人が変わるタイプとは知らなかった。恐るべき飲酒運転。
・危険極まりなかった
運転を終えて、酔ってフラフラの友人に感想を聞いてみたら「飲酒運転は絶対やったらアカン、とにかく前のやつを抜かすことしか考えられなくなる」と走り屋みたいな一言を返された。
飲酒をして運転すると「正常な判断ができなくなる」の他に「秘められた走り屋の血が騒ぐ」とも思っていた方がいいのかもしれない。
私もやってみて分かったが、とにかく速く走ることしか考えられなくなるし、視野も狭くなるし、車体がぶつかっても気にしないし、とにかく攻撃的になるという、誰が見ても免許を取ってはいけない人間だということが自覚できる結果になった。
これだけが完全な理由ではないにしても、飲酒をして運転は危険ということが身に染みて分かったので、バーチャル飲酒運転体験はやってよかったと思った。
是非とおすすめは出来ないが、成人済みでカートゲームを持っている人は一度体験してみてもいいかもしれない。飲酒運転は絶対にやっちゃいけないけどね!
執筆:ゐぬ井つく
Photo:RocketNews24.
(C) Nintendo
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▼「このステージが1番リアルで怖かった」と友人が言っていたキノピオハイウェイ。
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