誰に聞いても嫌いな人と出会ったことがない “愛され食品” といえば、ご存じ「チーズ」である。その昔、アラブの商人が羊の胃袋にお乳を入れてたらそれがチーズになった……と、小学校の頃に学研の漫画で読んだなぁ。

それはさておき、第40回を迎えた『グルメライター格付けチェック シーズン2』は、そのチーズでグルメライターたちの味覚をテストした。嗜好品としても知られるチーズの違いを見極められたのは……。

・用意したのはカマンベールチーズ

ナチュラル・チェダー・モッツアレラ……などなど、チーズには多様な種類が存在する。その中でも今回のお題にチョイスしたのは、日本でもポピュラーな「カマンベールチーズ」だ。

カマンベールチーズは表面に白いカビがあるフランスのチーズとして知られ、別名 “チーズの女王” とも呼ばれているんだとか。スーパーやコンビニなど専門店でなくても購入できる、比較的馴染みのあるチーズと言っていいだろう。

・高い方を当てる

で、ここで『グルメライター格付けチェック』のルール説明をしておきたい。参加者は目隠しをしたまま “超高級食材” と “普通の食材” を味見し「どちらが高いか?」を当てる。ウマいマズい、好き嫌いは関係なく「高い方」を当てれば正解だ。

今回用意した高級食材は、伊勢丹にあるフロマージュリー・ヒサダで購入した「フロマジェダフィノワナチュラルチーズ」で、価格は2030円。さほどクセは強くないものの「ミルキーでキメの細かい高級チーズ」とのことである。

もう一方はコンビニで購入した雪印北海道100の「カマンベールチーズ」で価格は300円。重量を考慮すると価格差は2倍弱という計算になるが、果たしてカマンベールチーズの味に差はあるものなのだろうか?

予想に反して、意外と自信がある回答者が多かったチーズ編。グルメライターたちが選択した高級チーズとはいったい……?



サンジュン:A「あー、これは2つ食べたらわかったかな? 答えはAでしょ。もう完全にAが奥行きというか複雑さがあった。それに比べてBはシンプルというか、悪く言えば単調だったよね。

あとAは思ったよりトロッとしてなくて、Bはわかりやすくトロッとしてた。その辺りもBの方が既製品というか、工場っぽい感じがしたかな。まあ味的に高いのはAでしょう」


GO羽鳥:B「あー、Aは美味しかったですね。はい、もうこっちが高い方でしょ? いやー、ちょっと待ってくれ。なんでこうなるんだ? 

うーんとBはだいぶ複雑だったね。もうワイン必須。カビの味と言うか、高級。一方でAはわかりやすかった。もう普通に美味しいって感じ。やっぱりBは玄人過ぎるし難しい味だった。お子様の味じゃなかったね」



中澤:A「Aはウマいな~。まあ高い方はAでしょうね。Aは独特の臭みというか、香りがありました。足の裏というか、クセの強さというか。今まで味わったことが無い味でした。

BはBでクセはあるけど、いつも食べてる感じのクセだった。スッと流れる感じ? とにかくクセの強さを基準にしてAにしましょう。Aはワインに合いそう」


あひるねこ:B「カマンベールチーズはまあまあ食べますね。でも、ん~~~? なんかAは安い感じがするな~? はいはいはい、これはわかりましたね、Bでしょう。

Aは一般的なチーズの味で、Bはちゃんとしたチーズでしたね。Aは店では出てこないですね。いい店で出てくるのはBでしょう。これは全員正解もあるんじゃないでしょうか?」



砂子間:A「そこまでチーズは食べないんですが、高い安いくらいなら……。いや、わからねえっすね、これ。悩むんですが、美味しかったのでAなのかな~、と。

Aはわかりやすい味というか、知ってる味でしたね。Bは薄いというかナチュラルというか……舌触りも特殊でした。とはいえAの方が美味しかったのでAで行きます」


和才:B「チーズはあんまり食べないですね……というか、格付けも久々です。でもAの方が安い気が……あれ、同じ? あ、でもこれはわかったかもしれないですね。

Aは明らかに塩分が濃くて、酒を飲ませる気がしましたね。いい意味で下品な感じというか。一方、Bはナチュラル。素材だけで美味しくしてる感じがしました。これは自信あります」



佐藤:A「カマンベールの違い何てわかるのかね~? Aは美味しいな~。うわ、難しいな~。でお俺はAの方が好きだった。Aはスイーツっぽい感じ(?)がしたんだよな。

Aの印象が強すぎて、正直Bはフェアにジャッジ出来てない。ただ金を出すならAかな~? 強いて言えば、Bの方が安っぽい感じはしたかな~?」


原田:A「Aはねっとりしてますね~。Bを食べたら全然別物ですね。でも高いのはAだと思いました。ちょっと味がわざとらしい気がしたんですが、チーズ全開でしたね。

Bはインパクトに欠けてる感じがしたんですが、それが上品とか言われちゃうとお手上げです。中身のトロッとした感じはやっぱりAがちゃんとしたチーズだと思いました」



Yoshio:B「Aはわかった。これは記憶というよりもね……記録? 高い方はBですね。Bはブルーチーズっぽい味がしたんだよね。コンビニで買ったチーズにブルーチーズを入れるかね?

ただAの方が濃かったのは濃かったんだよな。ワインに合いそうなのはAかな? やっぱりBは手間をかけてるし、Aはちょっとストレートすぎるかも。あとBの方が皮にコクがあったよね」


ご覧のように答えは「5 : 4」で真っ二つに割れた。いずれも自信あり気な参加者が多いが、さあ答えはどっちなんだ!


こんチクショウめェェェエエエエエ!


どっちが伊勢丹のチーズ様なんだーーーー!!!!!


正解は……


A!!!!! Aが伊勢丹の高級チーズ!!!!!


でっしゃろ? Aはとにかく味が複雑で奥行きがあった! その点、Bは自然と言えば自然なんだけど物足りなかったような……? 妙にトロトロしてるところもワザとらしいと言えばワザとらしかったよね!!



正解で32勝8敗(正解率80%): サンジュン「Aは味に奥行きがあった」


正解で27勝7敗(正解率79.4%): 中澤「Aは独特の香りがありましたね」


不正解で23勝12敗(正解率65.7%): あひるねこ「これは全員正解もあるでしょう」



正解で24勝15敗(正解率61.5%): 砂子間「美味しかったAで行きます」


不正解で22勝14敗(正解率61.1%): GO羽鳥「Bは子供が食べるチーズじゃないね」


不正解で18勝12敗(正解率60%): 和才「Bはナチュラルでした」



正解で20勝14敗(正解率58.8%): 佐藤「Aはスイーツっぽい味がした」


正解で18勝18敗(正解率50%): 原田「Aはチーズ全開でしたね」


不正解で16勝17敗(正解率48.4%): Yoshio「Bはブルーチーズの香りがした」


というわけで、5名が正解だったチーズ編。上位も中盤も下位争いも熾烈になってきたが、最後に笑うのは、そして最後に泣くのは誰なのか? グルメライター格付けチェック シーズン2は残り10回を予定している。

執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.

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