マクドナルドのセットも最安で500円からの時代だ。肉、野菜、ご飯の定食なんて松屋ですら700~800円するし、ワンコイン以下でランチを食べるなんて夢のまた夢……。と思いきや、440円でそのセットが食べられてしまうチェーンがあった。単品のビッグマックより安いやないか!
その店とは、何を隠そう日高屋である。やれやれ、日高屋の最安セットは「ラ・餃・チャセット(税込650円)」だろ。440円の定食なんて存在しないぜ? そう思った通(つう)もいるかもしれないが、実は隠されし最強コスパ定食があるのです。ラーメン食ってる場合じゃねェェェエエエ!
・日高屋はラーメン屋ではない
中華食堂であるがゆえに、ラーメン・餃子・チャーハンに注目が集まりがちな日高屋。しかし、実は日高屋でウマイのは生姜焼きや肉野菜炒めといった定食屋的なオカズだと私(中澤)は思っている。日高屋 is 定食屋。
もちろん、その定食においても最安は税込640円の野菜炒め定食で440円の定食なんて存在しない。表向きは……な。
・日高屋に隠された鍵
そう、それらは全てブラフ! 『黒子のバスケ』で言うところの視線誘導を日高屋も行っているのである。そうやってメニュー表に隠されたあるものを駆使することにより、定食メニューに存在しない最強コスパ定食が現出するのだ。その鍵を握る黒子はおつまみメニューにあるこれ。
「メンチカツ(税込270円)」DA!
・幻のシックスマン
定食のオカズにもない。なんなら単品ですらない。おつまみという地味な分類にもかかわらず、2個セットでキャベツまでついてくるこの一品は幻のシックスマン。まずは、これを注文した後、これまた隅っこに書かれている単品ライス(税込170円)を注文すると……
440円で定食が完成する。名付けて「メンチカツ定食」。前述の通り、メンチカツは分量的にも2個あってキャベツもついてくるので、おつまみ+ライスとは思えない定食オーラがちゃんとあるのだ。
・青峰くんも嫉妬するレベル
さらに言うと、日高屋のメンチカツは普通にウマイ。ちゃんと揚げたてで来るためか、衣はサクサクだし、中のハンバーグも柔らかくジューシーで冷凍感がないのである。ひょっとしたら日高屋で最もクオリティーが高い食べ物かもしれない。
ゆえに、ご飯も進みまくる。ライスがあるからこそメンチカツがより生きるコンビネーションは、まさに黒子と火神の光と影コンビ。440円という価格を思わせないその満足度は、青峰くんも嫉妬するキセキの定食と言えるだろう。
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.