品川駅から京浜東北線でたった2駅、JR大森駅の東口から歩いて2分の場所に「グランティオス別邸」なる大人気ビジネスホテルがある。和の風情を取り入れた高級感のあるビジネスホテルで、旅館のようにくつろげるのが人気の理由なのだとか。貸切露天風呂もあるらしい。

“和の風情” とか “貸切露天風呂” とか、いかにも高そうなワードが連発してしまったが、楽天トラベルで調べたら「早期割引28日前プラン(素泊まり)」で大人1名1泊8500円。しかもレイトチェックアウト(11時)付き。お得な予感がしたので予約しちゃいました!

・グランティオス別邸

もうちょい丁寧に説明すると、今回早割で予約したのは、最もリーズナブルな「Fタイプのダブルルーム」で大人1名1泊で8500円だった。同プランで2名予約だったら1万1000円(1人あたり5500円)とのこと。都内のビジネスホテルの中ではかなり安い方だと思う。

冒頭でお伝えしたようにほぼ駅前で、ホテルから徒歩1分以内にコンビニ3社(セブン・ファミマ・ローソン)が揃っている。さらに交番も近い。たとえ土地勘が皆無でも、かなり使いやすいビジネスホテルではないだろうか。初めての東京出張でも怖くない立地の良さだと言える。



・旅館のような館内

さて、この日は19時過ぎにチェックイン。たしかに館内は旅館のような雰囲気。仕事帰りに都内で旅行気分が味わえるとは……早めに仕事を切り上げて良かった。

前日に貸切露天風呂(45分1000円)の予約を22時から入れておいたので、それまでに客室で残りの事務作業を終わらせるつもり。露天風呂は予約制だ。

ちなみに2階には寿司バー「月の小路」がある。夕食はもちろん朝食(週末のみ予約制)やランチも楽しめるという。朝食を楽しみにしていたが、平日に宿泊したので今回は利用できず。とはいえ駅前なので、近所に飲食店やカフェも多く食事選びに困ることはない。



・客室

エレベーターで客室階へ。廊下もやはり旅館のような、ほっこり落ち着く和の雰囲気だった。


今日のお部屋は……


おおおお〜〜


6タイプの客室種の中で、最も安いのが今回予約したFタイプの客室。公式サイトには「最小サイズのくつろぎ空間」と書いてあったが、そこまで狭さは感じない。むしろ都内1万円以内のビジホの中で、客室の広さと清潔感はトップクラスではないだろうか

そしてまた、竹や木を使った気品漂う和テイストの部屋だから心ゆくまでくつろげる。ミネラルウォーターは1本無料だった。

それと広々としたデスクもポイントが高い。余裕を持ってパソコンを置ける広さがある。Wi-Fi接続も無料で作業に集中することができた。スマホ充電器やホッチキスなどの文房具類が充実していたのもナイスだ。

それでも気になる点を挙げるなら、洗面・トイレ・シャワーブースが同じスペースに設置されていて、ドアを開けるたびにトイレのフタが自動で開くことか。顔を洗う時も、歯を磨く時も、シャワーを使う時も、絶対にトイレのフタが開くのだ……別にいいけども。



・貸切露天風呂

予約時間の5分前、21時55分にフロントで露天風呂用の鍵とタオルを受け取り、9階から屋外階段を使って屋上に行く。


それでは、いざ貸切露天風呂へ。


ドアの向こうには、こじんまりとした大人の隠れ家的な露天風呂があった。「都会のなかの自然」を表現した貸切露天風呂。予約する価値はアリ! 客室に浴槽があるタイプの部屋じゃなければ、早めに好きな時間を予約した方がいいだろう。利用時間は16時から24時まで。

ただ屋上ということで、完全に屋外なので雨が降ったら大変かもってことと、シャワーブースは客室の方がキレイで使いやすいので、予約時間前に部屋で体を洗ってから、いったん着替えて露天風呂に行くというのが個人的におすすめ。その方が長く湯船に浸かれるし。



・プチ旅行気分を味わいたい方向け

そんなこんなで、かなり快適に過ごすことができた。朝食を食べられなかったのが唯一の心残り。先に紹介した2階寿司バーの朝食はかなり評判が良いので、週末に宿泊する方は私の分まで満喫してほしい。

大森駅は品川駅から約6分、羽田空港も30分以内で行けるから意外と便利。それでいて静かな穴場的スポットだと言える。観光やビジネスの拠点として使えるだけでなく、都内でプチ旅行気分も味わえるので、たまには息抜きしたいという方も利用してみてはどうだろうか。


・今回ご紹介した施設の詳細データ

名称グランティオス別邸
住所:東京都大田区大森北1-1-7

執筆:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.
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