おいしい朝食に、豊富な無料サービス……すっかりドーミーインの魅力に取り憑かれた私(まろ)は、先日、ついにあのホテルへと手を出してしまった。

それは、ドーミーイン系列の上位に位置する和風プレミアムブランド「御宿 野乃」。名前からして高級そうだが、意外なことに他ドーミーインPREMIUMと大差ない値段で利用できるのだ。

今回訪れたのは、浅草に今年1月オープンしたばかりの「御宿 野乃浅草 別邸」。普通のドーミーインと一体何が違うのか、がっつり宿泊して調査をしてきたぞ〜!


・人気観光地にオープン「御宿 野乃浅草 別邸」

つくばエクスプレス浅草駅から徒歩4分、浅草花やしきのすぐ横に位置する「御宿 野乃浅草 別邸」。浅草寺に近く観光客が絶えない場所であるが、ホテル入口は少し奥まったところにあるため意外と落ち着いた雰囲気だ。


入口を抜けるとまず驚かされるのが全面畳敷きだということ! まさか東京のビジネスホテルで畳の上を歩くことになるとは……! 日本人の私でさえビックリしたので、外国人観光客なら言わずもがなであろう。



外は土砂降りだったのだが、ホテルに入るやいなやお出迎えがあり、キャリーケースのコロコロまで拭きあげてくれた。ビジホでこんなに丁寧な「おもてなし」を受けるだなんて、なんだか不思議な気持ちである。


ロビーでウェルカムコーヒーを受け取ったあとは、


ところどころ「和」を感じる廊下を抜けて……


宿泊する「トリプルルーム」へ! 新しいホテルということもあり、部屋の隅々まで文句のつけ所がないくらい綺麗……!

畳敷きだと掃除とか維持が大変そうではあるが、土足と混ざることが無いため清潔で気持ちいいな。素足が嫌な人のために、足袋を用意してくれている心遣いも嬉しい!


一息ついて、お風呂へ。御宿 野乃の特徴といえば、他のドーミーインより豪華な温泉! 野乃浅草 別邸には、ジェットバスや壺風呂など、種類豊富な温泉とサウナが揃っていたぞ。お風呂が地下なので露天風呂は無かったが、外気を感じられる外湯があってびっくり!


もちろん、湯上りのアイスや乳酸菌飲料、21時半からの「夜鳴きそば」の無料サービスも実施されていたぞ。ここらへんはドーミーインお馴染みのサービスだ。



・ホテル一番のお楽しみ、朝食会場へ

ふかふかベッドでぐっすり眠ったあとは、朝食会場「羽衣茶寮」へ。ドーミーイン系列の朝食といえば気になるのは「ご当地メニュー」。そもそも野乃とドーミーインでラインナップに違いはあるのだろうか……?


……だなんて思っていたら、なんだかめちゃくちゃ既視感ある金色の箱が。


これはドーミーインPREMIUM銀座のご当地メニューだった「海鮮玉手箱」……! 銀座以外にもあるんかい! おいしいから嬉しいけれども。


そして、もう1つのご当地メニューが兵庫県の播磨(はりま)牛を使用した「牛鍋」。たしかに浅草って牛鍋のイメージある!

その他にも「茶碗蒸し」や「ホタルイカ」、専門店の「生湯葉」など、気になるメニューが盛りだくさん! ついつい取りすぎてしまい、お盆の上が賑やかに。


「海鮮玉手箱」と「牛鍋」、これはもうご飯だろ! ……ということで両方のっけたらハイブリッドどんぶりが爆誕した。海鮮玉手箱は安定のおいしさだし、牛鍋は朝でも重くない優しくもコク深い味わい。どちらも米がみるみるうちに無くなる……!

他メニュー同様、海鮮玉手箱も牛鍋もおかわりし放題なので、結局ごはんを2杯平らげ食事を終えた。何度も言うが、ここは温泉旅館ではなく都内のビジネスホテルだ。そこらの旅館で提供されている朝食バイキングより遥かにレベルが高い……!

ただ、ざっと見た感じラインナップ自体は「ドーミーインPREMIUM」と似通っている。料金設定も2300円と同じだったので、野乃独自の内容……というわけではないのだろう。

とはいえ、通常メニューもご当地メニューもホテルごとで少しずつ違うのでその点は特に気にならなかった。



・日本人も満足できる和風プレミアムホテル

おかしい……おかしいぞ。ビジネスホテルに泊まったはずなのに、宿泊後の満足度が高すぎる……! 畳敷きってのが特に大きな要素なのだろう、居心地良すぎてビジホ感ゼロなんだよなぁ。

むしろ系列独自の無料サービスを受けることによって「あ、そういえばここはドーミーイン系列のビジホだった」って気づくレベルだ。無料でアイスやラーメン食べて、ここがビジホだと再認識するって普通にわけわからんけどな。

泊まる前は立地とコンセプトから完全に外国人観光客向けだと思っていたが、泊まってみると意外と日本人も多め。4月末現在、野乃浅草 別邸が系列で1番新しいホテルなので、国内外問わず注目が集まっているのだろう。

外国人だけが喜ぶ「日本風」ではなく、誰もが心地よいと感じる「和の心」が散りばめられたホテルだった。このクオリティを持ちながらビジネスホテルの枠に収まっているのは、良い意味で反則だ!


参考リンク:御宿 野乃浅草 別邸
執筆:まろ
Photo:RocketNews24.
[ この記事の英語版はこちら / Read in English ]

▼御宿 野乃の部屋着。ドーミーインとはちょっと違くて旅館っぽい

▼冷蔵庫にはいつもの激うまゼリーが入ってました! これおいしいんだよね。

▼ホテル外にフォトスポットが。ホテル内もところどころ和風小物がかわいく飾られています

[ この記事の英語版はこちら / Read in English ]