「目薬を使う理由は?」と訊かれたとき、読者の多くが「乾いているから」「かゆいから」などと答えるであろう。でも、よく考えてみてほしい……我々が目薬を使う本当の理由。それって、つまり結局 “目の愛護” なんじゃないの?

めのあいご。普段あまり口にする機会のない言葉だが、世の中には目の愛護に全てを捧げる者がいる。今回、目の愛護ガチ勢ことロート製薬が世界初(※)の 目の愛護を目的としたドローンショー を開催することになったらしい。

自分で書いてて話がよく見えないのだが……ま、見れば分かるか。

(※ロート製薬調べ)

・目の愛護デー

ちなみに10月10日は『目の愛護デー』。毎年この時期は全国各地で目の健康を促す活動がされており、ロート製薬も継続して広告展開を行なっている。知らなかったという方、私も今日初めて知ったので安心してほしい。

今年のロート製薬は、10月10日(火)に大阪で「目の愛護ショー」を開催するらしい。鑑賞無料。場所は八軒家浜船着き場周辺。雨天中止。意味は分からないが、なんか本格的である。意味の分からない期待が高まる。

ってことで、ここが10月10日の八軒家浜船着き場。大阪城からほど近く、花火が見れることから祭りの日などはメチャクチャ賑わうスポットらしい。時刻は19時頃。


…………ん?



夜空に「目の愛護ショー」の文字が!!!!?


いい感じすぎて非常に合成っぽく見えるのだが、これは正真正銘リアルな大阪の夜空。「目の愛護ショー」の正体は夜空に無数のドローンを飛ばし、光の点滅で文字やイラストを描くというものだった。昭和っぽいイベント名のわりに超最先端の技術を駆使しているなぁ。


あ! 「無料です」だって〜!!


勝手に浮かんだ文字を見て「有料かな?」と心配する人もあまり多くないとは思うが、ロート製薬の真面目さが伝わる1コマである。ややあって映し出されたのは大きな瞳。

こっわ!!!! この瞳、全長約100メートルあるらしい。全長約100メートルの瞳がギョロギョロと下界を見下ろすさま。控えめに言って世界の終幕みがある。


・愛護したい

今度は唐突なブロッコリー推し。だんだん驚かなくなってきた。

実はブロッコリーは、その色合いや成分が目の健康に良いとされる野菜。これは “そういった前置きをすっとばして無言でブロッコリーを投下する” というロート製薬の持ちネタなのである。今後のイベントでも登場する可能性があるので震えて待て。


あ、上!



……右?



…………。


・合理的すぎるイベント

お次は「残業おつかれさまです」と、ねぎらいの言葉が出現。唐突だな。

実はこのあたり一帯はオフィス街。これは残業している方を応援する意味に加えて、 “遠くを見てほしい” という意図があるのだという。どういうことなのか?

スマホやパソコンなどで近距離を長時間凝視していると、目の奥のピント調節筋が緊張し、疲れがたまるといわれている。現に米国眼科国際会議は「連続して20分デジタル端末を見た場合、6m以上離れたところを20秒眺める」ことを推奨しているのだそうな。

つまりロート製薬は、強制的に夜空を見上げさせることで我々の目を愛護し、かつ目の健康への関心を喚起していたのであった。なんという合理的なアイデア。「意味分からんイベント」とか言っていた私、なんか悪いヤツみたいである。すみませんでした。


・今夜も見られる

最後は懐かしい「往年のロート社屋とハト」の演出だ。Z世代にはピンとこないかもしれないが、30代以上が泣いて喜ぶヤツ。

目の愛護ショー」は10月13日、つまり今夜も20時15分ごろから開催予定。目を愛護したい人は大阪の夜空に注目だ!

なおブロッコリーや遠くの景色を眺めることで多少は目の健康増進が期待されるものの、疲れ目や乾き目などを感じた際は……やっぱり目薬だ。ロート製薬では、様々な目のトラブルに合わせて約50種類の目薬を常時販売している。詳しくはロート製薬のWEBサイトをチェックしてほしい。

普段あまり考えることはないが、数ある体の部位の中で、目がズバ抜けて重要な役割を果たしているのは確かである。少なくとも私は「今日から目を愛護しよう」と感じたので、ロート製薬もイベントを打った甲斐があったというものだろう。ありがとな。来年も期待してるぞ〜!

参考リンク:ロート製薬
執筆:亀沢郁奈

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