電車に乗ると必ずと言っていいほど目にする車内広告。私(あひるねこ)は広告に関しては素人であるが、様々な工夫や試行錯誤の積み重ねによって作られていることは容易に想像がつく。きっと凄まじい手間暇がかかっているに違いない。

……と思ったけど、現在、Osaka Metro御堂筋線をジャックしているロート製薬の車内広告。あれはいくらなんでも手抜きすぎるだろ。あんなやる気のない広告、初めて見たぞ。どれくらい手抜きなのか、ぜひ一緒にご覧いただきたい。

・ロート製薬の車内広告がヤバイ

というワケで、御堂筋線に乗るため大阪までやって来た。こちらの車両内はロート製薬の広告がジャックしているそうだ。すげぇことやってんな。作り手たちのクリエイティビティが試されると思われるが、果たしてどんな内容になっているのか? さっそく乗り込んでみると……


え!?


緑地に文字だけ……だと?


なんかいろいろ書いてあるけど……


文字だけって、シンプルすぎじゃ……


もはや文字すらねぇ!


ちょ、ちょっと待ってくれ。まさか全部このパターンなのか……? いやいや、そんなバカな! よし、試しに他に車両に移って……


うわーーーー! こっちも緑ーーーー!!






いやうるせェェェェェエエエエエ! おい、何なんだこのオールグリーンの広告は! 森かよ!! ロート製薬は目薬でやる気まで一緒に洗い流してしまったのか!?


……と思いきや、実はこれ、10月10日の「目の愛護デー」に合わせた特別な広告で、この電車は目に優しい広告でジャックされた「目の愛護車両」だったのだ。そう、別に手抜きをしていたワケではなく、すべては目の健康のためだったのである。

・目を大切に

なるほど。そう言われてみれば、どの広告にも目を気遣うメッセージが書かれているな。いくつか読んでみよう。


「目は365連勤!」


「もう広告なんか見ずに目を閉じて休めてくださいな」


「目の負担になるならもはやコピーなんていらないかも? とも思った」


ブロッコリーの広告をしたいくらいです

・守護(まも)りたい

最後のブロッコリーに関してはちょっと何を言っているのか分からないが、色だけでなく、これらの文字にも目に優しいフォントが使われているそうだ。母ちゃん並みに心配してくれるやん。ここでふと横を見ると、何やら謎のQRコードを発見。さっそくアクセスしてみたところ……


目に優しい「目の愛護壁紙」や……


「目の愛護レシピ」。そして……


「目の愛護子守唄」といったコンテンツが。


さっきからどんだけブロッコリー推してくるんだよ! 何だよこの森の画像!! でもせっかくなので、スマホの壁紙に設定してみた。ほうほう、たしかに目に優しい……ような気がするかも。意味は分からんけど。

・スマホと現代人

考えてみたら、電車に乗っている時間って常にスマホを見ているし、車内を見渡しても大半の人がそうしている。もちろん目に良くないことをしているという自覚はあるのだが……やめられないんだよなぁ。

目の愛護車両」は、電車内で長時間スマホばかり見てしまいがちな現代人に、改めて目の健康を考えるきっかけを与えてくれる広告だ。パッと見の印象で「手抜き」「もっと頑張れ」「やる気あんのか」とか思ってしまって申し訳なかった。とりあえずスマホはバッグにしまっておきます。

・3路線に掲出

こちらの電車広告は御堂筋線以外にも、京浜東北線・根岸線(JR東日本)と京王線(京王電鉄)で見ることができるぞ。いずれも2022年10月15日までの掲出となっているので、目の健康に気を遣いつつ、ぜひ探してみてほしい。

参考リンク:ロート製薬
執筆:あひるねこ
Photo:RocketNews24.
制作協力:安井ファーム

■掲出場所:JR東日本 京浜東北線・根岸線、京王電鉄 京王線、Osaka Metro御堂筋線の車両(各1編成)
※本件につきまして、駅係員へのお問い合わせはご遠慮下さい。
※掲出内容や期間は予告なく変更になる可能性があります。

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