日清食品から『特上カップヌードル』が販売されて、早1ヶ月が経った。どの味も既存のカップヌードルの味を踏襲しつつ、具材やスープがグレードアップした味はまさに「特上」の名に恥じないレベルで、人気商品になりつつある。

そしてカップヌードルといえば、「スーパー合体シリーズ」という変化球を販売したことも記憶に新しい。そこでふと頭に浮かんだアイデア……特上シリーズ4種類を全部合体させたら、どんな味になるのか?

きっと「スーパー合体」どころか、“ハイパーゴージャス合体ヌードル” になるに違いにない! というわけで、さっそく試してみた結果、衝撃の結末が待っていた……。

・夢の共演

改めて説明するが、『特上カップヌードル』シリーズは全部で4種類。「しょう油」「カレー」「シーフード」「チリトマト」という、スタンダードかつ王道路線のラインナップだ。


今やコンビニに行けば、この『特上カップヌードル』シリーズの棚だけ、やたらと神々しく輝いている。


ちなみに私(耕平)は、全ての種類を単品で食べている。中でも好きなのは「チリトマト」だが、他の種類も麺以外の全てがグレードアップされている。これらを全て混ぜたらいったいどうなるのか? これはもう、期待しかない。



・調理開始

それではさっそく、調理を開始する。方法はいたって簡単。それぞれ普通に熱湯を注いで3分経過したところで、別皿に移して混ぜ合わせる。まずは全商品を開封して……


熱湯を注いでいく。


フタをして、待つこと3分。


調味オイルやスパイスを入れて……


一旦、それぞれが完成する。



そして、それぞれの味を覚えておくために、混ぜる前に1口ずつ食べてみる。まずは「カレー」から。


次に「シーフード」


個人的に好きな「チリトマト」も食べて……


最後に「しょう油」をいただく。


これで味のインプットは完了。いよいよ別皿に移して「合体」させていく。


4種類投入したところで、全力で混ぜる。


そして、完成!



・実食した結果……

4種類の「特上」がフュージョン(合体)した、まさしく “ハイパーゴージャス合体ヌードル” が目の前にある。金額にしても合計で1000円を超えることから、カップヌードル史上、最高級とも言えるだろう。


これはもう、期待しかない! ということで、ワクワクしながら口に運んでみると……。

あれ?


なんかカレーの味が強く、その後にチリトマトの味が追ってくる。しょう油とシーフードの味は、ほとんど感じられない。で、第一印象を忖度なく言わせていただくと……


「全然美味くない」


これは混ぜ方が甘かったのだろうか? 明らかに単品の味よりは劣る。念の為、もう一度念入りに混ぜて食べてみる。

……あまり変わらない。


スープのとろみと4種の異なる味が完全に渋滞していて、一言では言い表せない味になっている。ただ、その後にひたすら食べ進めていくと……


量が減ってきたせいか、徐々に渋滞が解消されてきた。すると、今まで影に潜んでいたしょう油とシーフードの風味が出てくる。

具も「特上仕様」になっているので、徐々に美味さが引き立ってきた。そして、ほぼ食べ終わった後でスープだけになったとき、4種の味が完全に融合した。


ただしそれでも、残念ながら美味いとは言えなかった。



──ということで、検証したところ「単品よりもダウングレードしてしまった」という結果になってしまった。ただ、やみくもに全部を混ぜればいいってもんじゃないということが、身をもって理解できた次第だ。

もしかしたら4種類全部じゃなく、本家の「スーパー合体シリーズ」にもある「しょう油&シーフード」だけの合体だったら、美味かったのかもしれない。

もしくは同じ量ではなく、「カレー7:しょう油:3」みたいなベストな配合があるかもしれない。いろんな憶測が頭を駆け巡るが、「極上のカップヌードル」を追い求める旅は、しばらく続きそうだ……。

参考リンク:日清カップヌードル 
執筆:耕平 
Photo:RocketNews24.
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