スガキヤ」、その名前は聞いたことがある。ラーメンチェーンであることも知っている。だが、私(佐藤)は知らない。その味を知らないのである。

そこで実際にお店に行くと共にスガキヤについて調べたところ、革新的な企業であることがわかった。革新的な取り組みを行う企業じゃなきゃ、「ラーメンフォーク」なんか作り出せないよな。それにしてもコレ、ちょっと困るかも……

・初めてのスガキヤ

私が訪ねたのは、滋賀県最大規模の商業施設「ピエリ守山」の店舗である。そういえばその昔、ここは「明るい廃墟」なんて言われた時期もあったけど、今ではすごく繁盛しているみたい。駐車場の空きが少ないもの。


何かないかな~、なんて施設内を歩き回ってみると、2階にフードコートを発見した。


その一角にあったのがスガキヤである。実店舗を初めて見た。関東にはお店がないからなあ、ずいぶん昔にあったらしいんだけどね。


メニューを見ると、やはり噂に聞いた通りのラーメンチェーン、単価が安いなあ~。それからスイーツの品数にも驚く


ふと見ると、マスコットの「スーちゃん」は左手にラーメン丼、右手にソフトクリームを持っている。ひょっとして、スイーツも有名なの?


帰京後に調べたら、スガキヤは創業時(1946年)は「甘党の店」という甘味処だったらしい。ラーメンを販売し始めたのは創業から2年後のこと。甘味処だったがゆえに、今でもスイーツに力を入れているようだ。


・高コスパのソフトクリーム

スーちゃんにならって、ラーメン(税込390円)とソフトクリーム(税込190円)を注文した。2つ合わせて580円は安いね


チンタラしてるとソフトクリームが溶けてしまうから、先に食べよう。


格安ソフトクリームといえば「イケア」が有名だけど、それに引けをとらないコスパの高さではないだろうか。サイズ的にはイケアソフトの倍以上ありそう。これくらいの大きさなら500円とっても不思議ではない。それが190円って相当良心的だと思うな。


すぐに溶けるのかと思いきや、なかなか溶ける気配がない。含まれる水分量が少ないから溶けにくいのかも。食べるとやはり味は濃い。さすが甘味処発祥の店、ソフトクリームにもこだわりを感じる


・これが噂のラーメンフォーク!

続いてラーメン。丼に入っているコレはもしや!?


出た! スガキヤの象徴ラーメンフォーク!! スプーンとフォークが一体になった独特のデザインなのだが、その形が評価されてニューヨーク近代美術館のミュージアムショップでも販売されている。


これを導入したのは1978年とのこと。割りばしの大量消費による環境への影響を配慮して導入されたというから、その取り組みの早さに驚く。また、スガキヤは1958年にいち早く女性専用店(女性センター)をオープンしている。創業当時から革新的な店舗運営を行っていたようだ。


さて、実際にラーメンフォークを使ってみると、スープは飲みやすい。半分スプーンみたいなものだからね。


麺は~……。個人的にはちょいすすりにくいかなあ。食えるけど、少々麺を取りづらいかも。もっと楽に食べられるものだと思っていたけど、意外とそうでもない。とりあえず、慣れないので箸で食べることにします。どうリアクションをとって良いのやら……


とんこつベースながら、味は意外とあっさりしている。食事というよりもおやつのような感覚で食べられる、親しみやすいテイストだ。自由に使えるお金の少ない学生さんには助かるかも。


ということで、ソフトクリームの甘味とラーメンの塩味を交互に味わうとちょうど良い。


東海地方ではかなり店舗が存在するそうなのだが、関東からは撤退したまま。再び出店してくれることを願っている。スガキヤ、待ってるぞ~!


・今回訪問した店舗の情報

店名 スガキヤ ピエリ守山店
住所 滋賀県守山市今浜町2620-5 ピエリ守山店2F
時間 10:00~20:00(L.O.19:30)
定休日 なし(施設に準ずる)

参照元:スガキヤ
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24