異常だった暑さもようやく落ち着き、行楽シーズンを迎えた2023年10月1日。

休日だし、久しぶりに美術館や動物園にお出かけしようか……と考えている人も多いと思うが、行き先をしっかり考えたほうがいい

答えは簡単。10月1日は「都民の日」だから。東京都の一部の公園や動物園、美術館に無料で入れるのだ……!

・休日と重なる絶好のお出かけチャンス

毎年10月1日は「都民の日」なのだが、これが休日と重なるのは数年ぶり。

一部の施設に無料で入れるのだからめちゃめちゃお得である。なんと、都民以外も無料である。太っ腹〜。

無料で入れる施設は以下のとおり。


【庭園】  ※混雑時、入場制限あり
浜離宮恩賜庭園
六義園
清澄庭園
旧芝離宮恩賜庭園
旧岩崎邸庭園
旧古河庭園
小石川後楽園
向島百花園
殿ヶ谷戸庭園


【動物園・植物園】  ※混雑時、入場制限あり
神代植物公園
葛西臨海水族園
東京港野鳥公園 ※入場制限なし
多摩動物公園
井の頭自然文化園
恩賜上野動物園
夢の島熱帯植物館


【美術館・博物館等】 ※混雑時、入場制限あり
江戸東京たてもの園
東京都美術館 (企画展「うえののそこから「はじまり、はじまり」荒木珠奈展」) 
東京都庭園美術館 (庭園、企画展「装飾の庭 朝香宮邸のアール・デコと庭園芸術」) 
東京都写真美術館 (収蔵展「TOPコレクション 何が見える?「覗(のぞ)き見る」まなざしの系譜」、「風景論以後」) 
東京都現代美術館 (常設展「MOTコレクション」) 



・混みそうな施設に注意

無料で入れるなんて最高じゃん! と言いたいところだが……ただでさえインバウンドで観光客の多い東京である。休日と無料入場が重なれば、人気施設は大混雑となる可能性が高い。入場無料のメリット以上に、混雑のデメリットが勝る可能性だってあるだろう。

個人的に行ったことがある施設が多いのでちょっとした混雑予想を。わざわざ混んでるところに行きたくないよって人はご参考に。


・上野動物園

上野駅から近くアクセスも至便。いわずもがなの人気施設である。特に双子のパンダの展示は平日でも行列。アイドルの握手会並に立ち止まるのは禁止されている。並んでも見られるのは一瞬なので気をつけられたし。


・葛西臨海水族園

動物園がダメなら水族館へ……と言いたいところだが、9月から11月の行楽シーズンにかけて平日でも混雑することが多いらしく、公式サイトで混雑予想が掲載されるほど。すでにそちらの予想では10月1日は「非常に混雑が予想されます」と書いてあった。行くなら覚悟すべし。


・向島百花園

この時期は名物の萩のアーチが見頃を迎える。ちなみに、萩のアーチはトトロとかに出てきそうな可愛らしい雰囲気。静かで素敵な日本庭園なんだけど、いかんせん敷地が狭いので人が多いかもしれない。


・東京都庭園美術館
アールデコの建物や庭そのものが美しい美術館。個人的にとても好きな場所なのだが、週末はだいたいマダムたちで賑わっている印象。建物自体がそこまで広くないので混むかもしれない。



・めっちゃ広い施設なら……

逆にものすごく広い施設なら、混雑を気にせず楽しめる可能性が高いと思うのだ。郊外にある施設は都心にあるものよりも敷地も広いので狙い目だと思う。

・多摩動物公園

なんと敷地面積は約52.3ヘクタール。東京ドーム11個分の広さがある首都圏最大の動物園。動物の種類もめちゃくちゃ多い。死ぬほど広いので、以前何も知らずに行ってヘトヘトになって帰ってきたことがある。展示されてる動物も多いので、上野動物園よりこっちを選んだほうが快適に見られる可能性は高そう。ちなみに、日陰が少ないので熱中症対策を忘れずに……。


・神代植物公園

広さ約45.7ヘクタール。めっちゃ広い。この時期はバラも咲き始めるし、世界一臭い花で知られるショクダイオオコンニャクがある温室もある。ちなみにすぐ隣は深大寺。

風情のある鬼太郎茶屋や蕎麦屋が立ち並ぶ通りもあるので1日楽しめる。個人的にものすごく好きな場所。


・楽しいお出かけを

というわけで、入場無料の施設を紹介してみた。お出かけの参考になれば幸いである。行ったことがないのだが、古い建物が移築された小金井市の江戸東京たてもの園なんかもすごく面白そうだと思う。

混雑を気にしなければ、無料を利用して施設をハシゴするのも楽しいかもしれない。ではでは。


参考リンク:東京都
執筆:御花畑マリコ
Photo:RocketNews24.