日本のあちこちに設置されている「自販機」。近ごろではドリンクのみならず、スイーツやフードなどバラエティに富んだ自販機が増えてきたように思う。

つい先日も京都市の地下街(ゼスト御池)で目新しい自販機を発見。どうやら “本格フレンチコース料理が味わえる自販機” というコンセプトらしく、通りかかる人々の視線を釘づけにしていた。おもしろそうなのでちょっと覗いてみるとしよう。


・本格フレンチ自販機を利用してみた

こちらが本格フレンチを手軽に楽しめる自販機『シェフズ テーブル』。……なんてスタイリッシュかつ独創的なデザインなのだろう。

色彩乱舞の壁画と自販機が見事に一体化していてエレガント。そこはかとなく漂うセレブ感に若干緊張してきた。


自販機の中には調理済みのフレンチ料理がたくさん並べられている。上段に「サラダ」、中段に「前菜」、下段に「メイン」がスタンバイ。種類も豊富でついつい見入ってしまう。

フレンチコースの料理を自ら選択できるシステムは結構おもしろい。いくつも商品が売り切れているあたり、この自販機はなかなか人気があるのだろう。


ひとつひとつの価格は思っていたよりも高くない印象を受ける。サラダと前菜は大体500円前後で、メインは大体1000円前後。

本格フレンチとのことで少し身構えてしまっていたが、チェックしてみたら意外と良心的な価格帯でホッとした。


試しにコース形式で3品購入してみよう。欲しい商品が決まったら、機体の電子端末で操作を進めていく。2カ国語(日・英)対応で、現金はもちろん、交通系ICカードなどでも決済可能。


それぞれどれにしようかと迷ったのだが、とりあえず今回は肉を中心としたコース内容にしてみた。お腹も空いてきたので、さっそく持ち帰って夕食にしよう。


・フレンチ自販機のコース料理を味わってみた

というわけでゲットしてきた3品を紹介していくぞ。本来ならひとつずつお皿に盛りつけるべきなのだろうが、いまはホテルに宿泊中のため容器のままでいただくことにした。

ちなみに筆者にとっては人生初のフレンチコース……どこかでワインとか買ってくればよかったかなぁ。


まずはサラダの『農家さんの朝採れ旬野菜サラダ(450円)』。みずみずしいサラダがぎっしりと詰め込まれていてボリューム満点。彩り豊かなタップリ野菜がポイント。


大きくカットされたトマトも印象的。果肉がしっかりとしていてナイス食感。サラダにドレッシングは付属していなかったが、そのままの状態でもおいしく食べ続けられそうだ。


次に前菜の『おまかせ燻製盛り合わせ(500円)』。実に肉肉しいルックス。燻製の濃厚な香りに食欲がそそられる


ベーコン、たまご、塩さば、鶏むね肉といったバラエティ豊かなラインナップ。

燻製にすると味がグッと濃くなってウマい。特に厚切りベーコンはプリプリ食感で最高。ふわりと鼻を抜けるスモーキーさも抜群である。


そして、いよいよメインの『フレンチ風チキン南蛮 燻製タルタルソース(830円)』。こちらは食べ始める前によーく温めなければならないらしい。ホテルの電子レンジでチンしたら、さっそくかぶりついてみよう。


アツアツに温めたあとは、付属のタルタルソースをかけて……準備完了。サラダと前菜で多少お腹がキツくなっているのだが、これを食べずしてフレンチコースは終われない。


甘辛ダレの染み込んだ衣と、柔らかくジューシーなチキンが絶妙にマッチ。噛めば噛むほど旨味が口いっぱいに広がっていく……。

それから、燻製タルタルソースを絡ませて食べると大変美味である。ソースの甘酸っぱさとスモーキーさが、チキン南蛮にこれまたよく合う。このメイン料理は、ほかほかの白米と一緒に頬張ってみたかった。


──以上でフレンチ自販機によるコース料理はすべて終了。たった3品だけだったが、なかなか満足のいくディナータイムを過ごせたように思う。

ちなみに今回の合計金額は1780円。本格フレンチのコース料理が2000円以下でも味わえるのは嬉しいところだ。次回京都を訪れた際も、またフレンチ自販機を利用してみたい。

またひとつ、自販機の新しい楽しみ方を見つけてしまった。


参考リンク:THEChef’sTable(シェフズ テーブル)
執筆:古沢崇道
Photo:RocketNews24.
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