富士急行線といえば、大月駅から富士山駅を経て河口湖駅までを結ぶ “富士山に1番近い鉄道” だ。山梨県にある大月駅までは、新宿駅から特急に乗れば1時間弱で到着する。今回は大月駅から富士急行線の「富士山ビュー特急」に乗って富士急ハイランドまで行く予定。

富士山ビュー特急は2016年にデビューした観光列車。名前のとおり、車窓から世界遺産・富士山の雄大な姿を望むことができる特別な列車とのこと。デザインはJR九州の豪華クルーズトレイン「ななつ星in九州」等を手がけた水戸岡鋭治氏。期待値はMAXである!

・富士山ビュー特急

大月と河口湖を1日2往復する富士山ビュー特急。今回乗車した1号車は、大月から富士急ハイランドまでの乗車券(1100円)の他に、特急料金(400円)と特別車両料金(900円)が必要となる。時刻表と料金表は公式サイトのとおり。スイーツプランもあるようだ。

さて、今回やってきたのは富士急ハイランド直結のリゾートホテル「ハイランドリゾート ホテル & スパ」の『富士急行線ルーム』に宿泊するため。担当者から「ぜひ富士山ビュー特急も体験してみてください」と誘われた次第である。(※乗車券を無料で手配してもらいました)



・特別車両の1号車

ホームで待っているとワインレッドに輝く富士山ビュー特急がホームに入ってきた。エレガントなボディに「FUJISAN VIEW EXPRESS」の文字。きっと外国人観光客もテンションが上がるだろう。


それでは、いざ1号車へ。


……さすが特別車両。


ドアの向こうには、まるでホテルのラウンジのような空間が広がっていた。木を使った温もりのある車内には、レトロな照明や和モダンな座席が設置されている。もし席が空いているなら特別車両(1号車)断然おすすめ。クラシカルな雰囲気がたまらない。

席に着く。1号車はコーヒーなどのドリンクサービスがあるそうだ。まさかのウェルカムドリンク付き(1部有料ドリンク有り)。富士急ハイランドまでは約45分。短時間ながら、ゆったりとした贅沢な時間を過ごせそう。せっかくなのでアイスコーヒーをお願いした。

そしてコーヒーのお供には、富士吉田市の名物「東京屋製菓」のどらやき(250円)を購入。生地に黒糖を使っていて、コクのある甘みがコーヒーに合うらしい。後味が軽くスッキリしていて確かによく合う。



・のんびりした景色

停車駅は「都留文科大学前」「下吉田」「富士山」「富士急ハイランド」のたった4駅(富士急ハイランドの次が終点の河口湖駅)。


車窓からの風景をのんびり楽しみながら観光列車は進んでいく。


ポイントごとに1号車専任アテンダントの方が解説をしてくれるのも面白い。リニアモーターカーの実験線の下を通過。言われなかったら気づかないだろう。

つづいて、コースターの裏に乗車記念スタンプを押印。ビミョーに失敗したけどそれも旅の思い出だ。オリジナルグッズの販売もある。


そしていよいよ……



富士山だったが……!


山頂は雲に隠れて見えず!



・富士山チャンスはいくらでもある

ただ、絶景ポイント以外でチラチラと富士山を拝むことはできたぞ。さすが富士山に1番近い鉄道である。


・楽しみ尽くすなら1号車

そんなこんなで富士急ハイランド駅に到着。高級ラウンジのような車内、丁寧なおもてなし、車窓からの景色、どれをとっても見事だった。くり返しになるが、乗る機会があるなら1号車をオススメする。富士急行線を楽しみ尽くしたいなら1号車で決まりだろう。

ちなみに富士急ハイランド駅は、名前のとおり富士急ハイランド直結(第2入園口)。第2入園口は「ええじゃないか」の近くになる。電車なら渋滞もないので、富士山ビュー特急とセットで楽しむのもアリ。覚えておいてくれよな!


参考リンク:富士山ビュー特急
執筆:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.
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