なんでも東京の平均気温はこの100年間で3度以上も上がっているらしい。さすがにエアコン無しの生活は考えられないが、部屋を冷やしすぎるのもカラダに良くないと聞く。では一体どうしたらいいのだろうか。
もしかしたら、背筋が凍る怪談話こそが暑さ対策に有効なのでは。昔から「日本の夏は怪談の夏」と言われている。暑くて仕事に集中できない時も、恐怖にゾッとして暑さを忘れることで仕事がはかどる……かもしれない。
というわけで、怪談のプロを職場に呼んでみた。
・怪談芸人を呼んでみた
それでは今回、暑さでだらけている編集部のメンバーたちを冷やすために編集部にお呼びしたのは……
怪談芸人・ナナフシギである!
YouTube登録者数30万人を突破、勢いの止まらない怪談系YouTuber「ナナフシギ」の大赤見ノヴさん・吉田猛々さんがロケットニュース編集部に登場。
というのも今回、実は家電のグローバルブランド・ハイアールから「心から冷やす怪談を聞いてみませんか?」というお誘いを受けて企画が実現した次第。
聞けば、冷蔵庫や洗濯機で知られるハイアールが、2024年に家庭用ルームエアコンを日本市場に投入した流れで今回のコラボキャンペーンが発動したようだ。
・ナナフシギ
ちなみに大赤見ノヴさんは霊感の持ち主。父が元僧侶で霊感が強く、物心ついた頃から幽霊は身近な存在だったという。
吉田猛々さんは雑誌『ムー』を毎月買っている。霊感はないそうだ。しかし投稿怪談という形式で多くの視聴者から寄せられた怪談を臨場感MAXで語る “話芸のプロ” である。
・恐怖の怪談
さっそく暑さで仕事に集中できないメンバーを呼び、ナナフシギのお2人に「心から冷える怪談」を披露してもらうことに。せっかくなので読者の皆さんにも1話だけ紹介したい。
・ショート怪談「置き配がオススメです」
宅配ドライバーをしているKさんから聞いたお話なんですけども、今まで配達する時って直接ピンポンを鳴らして、お客さんと対面で荷物を渡して印鑑をいただいて、という形式だったんですけど、コロナ禍で「置き配」にかわったじゃないですか……
んで、このKさん……「置き配にかわって良かった」と言ったんですよ。その理由というのが、このKさん、めちゃくちゃ霊感が強かったんですね。
この宅配の仕事は、霊感が強いと対面するお客さんに幽霊がついていたり家の中に幽霊がいたり、モロに見ちゃうらしいんです。で、ある時なんですけども……
もともと「置き配にしてください」と記載があればいいんですけど、たまにインターホンを鳴らして、出なかったら置き配にするってパターンがあるそうなんです。それがその時だったらしいんですけど……
ピンポーンとインターホンを鳴らして「すみません、宅配業者です」と伝えたら、寝起きの20代前半らしき男性が少しだけドアを開けて「ハイハーイ。あ、宅配業者の方ですか。どうもー」みたいな感じでドアを開けてくれまして。
大きめの荷物だったんで「中に入れちゃいますね」と伝えて、男性と後ろの部屋を見ずに荷物を持って入って「あ、すみません、じゃあ印鑑をいただきます」と言った時に、はじめて男性の姿と部屋の感じをハッキリ見たんです……。
すると、その男性の肩口に女性の顔があったんですね。「あ、彼女いるんだな〜」と思って。「彼女と2人の寝起きの時間を邪魔して申し訳なかったなー」って一瞬思ったんです。
で、その男性が「印鑑取ってきますね」と言って後ろを振り返った時に「え……」って思ったんですよ。
その女性の顔なんですけど、男性の後ろに彼女がいたんじゃなくて、肩口から顔が出てたんですね……その時に「あ、こいつ幽霊や」ってことに気がついたそうです。
やっぱりコロナ禍で置き配になって、僕は大変仕事がしやすくなりました……。
──という話でした。
…………
完全に冷え切っているメンバーが1人。怪談が苦手な原田記者は「全身に鳥肌が立ってヤバいです」と死にそうな顔をしていた。
その後もゾッとする話の連続に、古沢記者も「1人で帰れません……」と嘆く事態に。暑さを忘れることはできたが、ガチ過ぎる怪談を連続で浴びたことで仕事どころではなくなったことは記述しておきたい。
・続きはYouTubeで
ナナフシギの怖い話をもっと味わいたい方はYouTubeチャンネルをどうぞ。まだまだ暑い日は続くと思うのでエアコンと一緒にぜひ。ハイアールのエアコンもコスパ抜群と評判なので興味があればチェックしてみてくれ。
ちなみに撮影後も編集部でそれぞれが恐怖の体験談を語っていた。そちらも機会があれば紹介したい。日本の夏にはエアコンも怖い話も必要ですね。ナナフシギさん、ありがとうございました!
参考リンク:ナナフシギYouTubeチャンネル / ハイアール「ひとと、くらしに、やさしいエアコン huu」
執筆:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.