ジャンボ! 今回もリクエストボックスに届いた質問からだ。要約すると……


「ふたつ質問があります。

ひとつめ。現在、私は独身(女性)です。ケニアの婚活事情を教えてほしいです。ずっと独身だと肩見せまい、とか、既婚者と独身のマウント取り合い、とかありますか?

もうひとつの質問は、女一人旅でケニア旅行は厳しいですか? モンバサとかめちゃ良いなァと思いますが、女一人旅の人をタクシーに乗せたことありますか?」


よし。長くなるけど、答えよう。

・ひとつめの質問(婚活事情)への答え

ケニアには独身女性がたくさんいる。なぜならば、ケニアでは女性の数が男性よりもはるかに多いからだ。なので独身女性は珍しくはない。


そしてこの独身女性は、非常に裕福な人もいれば、非常に貧しい人もいる。


裕福な独身女性の場合は、お金持ちなだけに、高級レストラン、高級クラブ、高級ビーチなどで男を狩りに行くため、狩猟状況は非常に高くなる。(原文の表現ママ)

そして、裕福な独身女性は、100人以上の男性を抱くことができるだろう。


彼女らは、「男性との付き合いのバランスをとる方法」をよく知っている。

たとえば、金払いが良い男性には、けっこうすぐに「チャンス」を与える。キープして、付き合い続ける。

そうでもない男性は、あとまわし。お金持ちは、お金持ちと付き合った方が何かと良いから。いずれお金持ち同士で結婚するかもしれない。


・殴られる独身女性

時に裕福な独身女性は、既婚女性と喧嘩することがある。

たとえば……独身女性と夫が一緒にいるのを妻(既婚女性)が見つけてしまった(浮気現場を目撃してしまった)とする。

そしたらもう、夫(男性)はそっちのけで、独身女性(浮気相手)と既婚女性(妻)の大喧嘩だ。

そして、そんなバトルを傍観する赤の他人の既婚女性たちは、喧嘩に加勢し、怪我をするまで独身女性を殴る。


なのでマウントの取り合いというより、殴り合いだね。



一方、貧しい独身女性は、地元で狩り(結婚相手の男性を見つけること)をする。

彼女らは、結婚相手が見つかるまで、おそらく200人以上の男性と関係を持たなければならないだろう。

そして、結婚相手が見つかったとしても、十中八九、その彼は貧しい人々だろう。それが世の中でもある。


裕福でも、貧乏でも、独身女性が生きていくのは非常に困難。しかし、そういう女性はたくさんいる。


・ふたつめの質問(女一人旅)の答え

ケニアには多くの女性がやってくる。ケニア(ナイロビ)女一人旅、ぜんぜん珍しいことではない。

ケニアにたくさんある国立公園に行きたいという女性もいるし、マサイ族など部族のカルチャーなどに興味を持っている女性も多い。


女性一人の旅人がオレのタクシーを利用してくれて、長距離運転したことなんて山ほどある。


たとえば、とある女性がオレに「ナイロビからモンバサまで車で送ってほしい」と依頼が来たら、オレは車で連れて行く。

モンバサまでなんて何度も何度も車で行ったことがある。ドライブ旅中、彼女らの面倒も見るつもりさ。


ちなみにナイロビからモンバサまでだと、ちょうど行く途中にアンボセリ国立公園があるので、もしも希望ならアンボセリに行くことも可能。

アンボセリ国立公園といえば多くの動物をはじめ、マサイ族でも有名なエリア。あのルカもアンボセリにいるよ。

ただしアンボセリ経由となると、アンボセリのロッジなどに一泊する必要がある。そして翌日、モンバサに向けて運転再開だ。



もちろんアンボセリを経由したくない場合は、ダイレクトにナイロビからモンバサまで行くことができる。8〜9時間くらいかね。

ちなみにその場合は、ケニア最大の国立公園「ツァボ東国立公園」に寄ることをオススメしたい。

ツァボ東国立公園の近くには象がたくさんいてね。

道路で象が横切っているのが見えたり、寝ていたりするので運転しているオレは気が抜けない。

もしも象が道路を横断していたら、渡りきるのを待つ。もしも邪魔すると車を破壊される可能性があるからね。


とにかく安全第一に乗客を目的地まで送り届けるのがオレの仕事。女一人旅でも安心してね。そして、もしもケニアに来るなら、このページをよく読んで、オレに仕事を依頼して〜!

てな感じで、クワヘリ!


執筆:チャオス(カンバ族)
超訳:GO羽鳥
Photo:RocketNews24.

リクエストボックスに質問などを送ってもらえるとチャオス喜びます。よろしくお願いします!