タイ料理大好きっ子のみなさんに朗報だ。2023年7月28日(金)より全国のバーガーキングで『トムヤム・シュリンプワッパー』が登場している。お察しの通り「トムヤムクン」をイメージした新商品で、ついにバーキンもタイ料理を意識し始めたらしい。

昔々と比べればかなりメジャーになったタイ料理であるが、こうしてチェーン店でも取り扱っていただけることは本当に最高! というわけで、バーガーキングの『トムヤム・シュリンプワッパー』を食べてみることにした。

・シュリンプワッパーの派生形

すでに毎年恒例のメニューとして登場している、バーガーキング版のエビバーガーこと「シュリンプワッパー」。その派生形が7月28日より期間限定で発売中の『トムヤム・シュリンプワッパー』である。

言い方は悪いが「シュリンプワッパー」のソースを変えれば『トムヤム・シュリンプワッパー』になるのだから、バーガーキングは頭がいい! バーキン側の視線で見ればとてもエコな商品ではなかろうか?

さて、その『トムヤム・シュリンプワッパー』は、直火焼き100%ビーフパティとガーリックシュリンプに加え「特製トムヤムソース」で仕上げられているとのこと。パティもエビもおおよその味は想像がつくが、ポイントはこの「特製トムヤムソース」であろう。

・トムヤムしているのか?

発表によれば「特製トムヤムソース」は「レモングラス・こぶみかんの葉・コリアンダー・ナンプラー・コチュジャン・豆板醤」などが入っているというが、コチュジャンと豆板醬だと……? 一般的なトムヤムクンには入っていない食材なので、ちょっぴり不安になってきた……。

で『トムヤム・シュリンプワッパー』は単品価格が940円、パティが2枚の「ダブルトムヤム・シュリンプワッパー」が1290円、そして一回りサイズが小さい「トムヤム・シュリンプワッパーJr.」が590円となっている。



タイ料理大好きっ子として、願わくば『トムヤム・シュリンプワッパー』には めちゃめちゃトムヤムしていて欲しい。お願いだから “なんちゃってトムヤム” だけはやめてくれ。というわけで『トムヤム・シュリンプワッパー』を食べてみたところ……


よっしゃ、カモン、トム。


トムれ……!


トムってくれ……!!


トム……?


まず「辛味と酸味」という意味で「特製トムヤムソース」がトムヤムクン系の味わいであることは間違いないが、ぶっちゃけた話「ゴリゴリのトムヤムクン」とは言い難い。せいぜい “トムヤムクン風味” に留まっている印象だ。



・さほどトムヤムしておらず

さらに言えばバーキンの直火焼き100%ビーフパティは肉の旨味が強いため「特製トムヤムソース」が負けてしまっている。これが一般的なチェーン店のパティなら結果は違ったかもしれないが、がっつりトムヤムクンを感じたい私としては、やや残念な結果と言わざるを得ない。

パティの旨味が強く、海老のプリプリとした食感も良好。1つのハンバーガーとしては十分な完成度ではあるものの「トムヤム度に関しては物足りない」と感じたままにお伝えしておこう。いや、普通にウマいけどね。

とはいえバーガーキングの目の付け所は大変素晴らしい。可能ならいずれはガチめなトムヤムクンを目指し『新トムヤム・シュリンプワッパー』を発売して欲しいものである。バーガーキング様、期待しております。

参考リンク:バーガーキング公式サイト
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.
[ この記事の英語版はこちら / Read in English ]