夏がくれば思い出す~♪ そんな歌の1つや2つ、誰にだってあるものだ。ギラギラとした太陽、体を包む熱気。1年の中で最も印象的なこの時期は、どこで何をしていても記憶に残る。それこそ、クーラーがガンガンにかかった部屋の中でさえ「今年も夏が来たなあ」と感じるからだ。
ただ、その時に流れているBGMはシーンによって違うはず。そこで脳内リピートしている曲からその人の人間性が分かるのではないかというのがこの試み。題して「ロケットニュース24的夏が来れば思い出す歌診断」DA!
・B’z「ultra soul」
B’zの「ultra soul」が脳内リピートするあなたは原田たかしタイプです。平穏をこよなく愛するこのタイプは、なんでも人並に楽しむことができる日常系。多くを望まず、小さな楽しみを感じることができるゆえに、斜に構えず流行りものにも正面から向き合えるのは良いところ。
ゆえに、夏の思い出もテレビで見た世界水泳。とは言え、一生、夏に世界水泳を思い出す人生だったとしても死の間際には「良い人生だった」と笑って死ねるはず。ある意味でどのタイプよりも幸せと言えるでしょう。
・桑田佳祐「波乗りジョニー」
桑田佳祐の「波乗りジョニー」が脳内リピートするあなたはP.K.サンジュンタイプ。憧れに対する努力を怠らないこのタイプは、何がなんでも楽しく生きてやろうという愉悦主義。生の喜びを知っているため、サバイブすることには誰よりも長けています。
ただ、憧れが強すぎるゆえに「虎穴に入らずんば虎児を得ず」と、立ち入り禁止の虎穴に立ち入りすぎて虎に殺されることがあります。自分の栄光を追い駆けるだけではなく、たまには周りを振り返ってみてね。
・DA PUMP「Rhapsody in Blue」
DA PUMPの「Rhapsody in Blue」が脳内リピートするあなたは砂子間正貫タイプ。とにかく器がデカイこのタイプは、何が起きても人生の味とすることができる超越者。泰然としたその様子は、人を惹きつけることでしょう。
しかし、変態です。ひょっとしたら、日本にはほとんどいないタイプの大陸的な変態のため器がデカイと勘違いされているだけかもしれません。中国の山奥などで教祖にされないように注意する必要があるでしょう。
・スチャダラパー「サマージャム95」
スチャダラパーの「サマージャム95」が脳内リピートするあなたは御花畑マリコタイプ。自分の楽しみを求め隙間に目を光らせているこのタイプは、さながら蜜を求めて花を飛び回るミツバチ。時にチクッとした一刺しがありそうな雰囲気も周りからは魅力に映っていることでしょう。
一方、一刺しすると内臓を持っていかれて死ぬのもミツバチの宿命。針が抜けなくて体がちぎれることもあるそうなので注意してください。
・TUBE「あー夏休み」
TUBEの「あー夏休み」が脳内リピートするあなたは和才雄一郎タイプ。普段静かなこのタイプは意見に重みがある軍師。それでいてウチに秘めたパンクスピリットは下の信頼も厚いでしょう。
ただし、どう繕おうと夏は「あー夏休み」、頭の中は完全に「hold me tight 夢とちゃうのかい」。そのギャップは魅力にもなりますが、タヌキっぷりは腹黒い印象を与えることも。たまにはit’s all right泣いたっていいんじゃない。
・ZIGGY「ONE NIGHT STAND」
ZIGGYの「ONE NIGHT STAND」が脳内リピートするあなたは佐藤英典タイプ。酸いも甘いも経験しているこのタイプは、さながら激流を転がって流れ着いた石。固いけど丸い。
しかし、石は自分の姿を見ることができません。他人から見ると思ったよりは社会性がある反面、本人が思っているほどはないです。そのギャップに気をつけることができればより良い老後がおくれるかもしれません。
・加藤ミリヤ「Last Summer」
加藤ミリヤの「Last Summer」が脳内リピートするあなたは亀沢郁奈タイプ。自分磨きのために努力を惜しまないこのタイプは輝きのある芸能人。その努力に裏打ちされた自信と考え抜かれた自己プロデュースは普通の人にはない能力と言えるでしょう。
裏を返せば、それは猫をかぶっているということ。場数の多さで構築された猫の壁はそれはそれで素晴らしいものですが、100匹くらいかぶっている猫を脱いだ時、その腹黒さに驚かされる人も多いかもしれません。かぶった猫を脱ぐ時は100匹いっぺんにいくのではなく、1匹1匹丁寧に脱いでいくことをオススメします。
・class「夏の日の1993」
classの「夏の日の1993」が脳内リピートするあなたはYoshioタイプ。アホの上司として編集部員からも度々イジられているこのタイプは言わば青春ブタ野郎。中学2年の夏休み明けに学校と間違って出社してきたようなノリには定評があります。
一方で、ガチのアホである点には注意が必要です。ひょっとしたら、自分は普通だと思ってるかもしれませんが重要なことなのでもう1度言いますね。ネタではなくガチのアホなので気をつけてください。
・北海道連鎖殺人『オホーツクに消ゆ』のBGM
ファミコンソフト『オホーツクに消ゆ』のBGMが脳内リピートするあなたはGO羽鳥タイプ。我が道を行くこのタイプはアーティスト。自分の気になることを追求する能力に関しては突き抜けています。
それゆえに、パラメーターのバランスは自分で思っているより悪いです。なぜ編集長をやっているのか謎なレベル。そこは本当にあなたが望んでいる場所ですか? 自分でも予期せぬタイミングで飛び立ってしまうと、帰ってこれない可能性があるので気をつけましょう。
・Calvin Harris「Slide ft. Frank Ocean, Migos」
Calvin Harrisの「Slide ft. Frank Ocean, Migos」が脳内リピートするあなたはあひるねこタイプ。コミュニケーション能力が高く嫌味がないこのタイプはグラフで言うと円。全部平均以上にできるでしょう。
しかしながら、これだけソツがない男が夏にクラブミュージックを思い出しているのはオシャクソイケメンすぎてシンプルに腹が立ちます。クズが。夜道に気をつけろ。
・Nujabes&MINMI「四季ノ唄」
Nujabes&MINMIの「四季ノ唄」が脳内リピートするあなたは私、中澤星児タイプ。ここまで読んできたら分かったと思うが、このタイプはハッキリ言って陰キャ。ロケットニュース24に入ったら平ライターになることができるだろう。あと、離婚もする。気をつけろ。
──以上、11曲。さて、あなたが思い浮かべた曲はあっただろうか? 当てはまってしまったらマズイかもしれないロケットニュース24的夏が来れば思い出す歌診断。読者の皆さんが思い浮かべた曲がこの11曲じゃないことを祈るばかりである。
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.