最近の「松のや」は攻めている。2023年5月末に「ラムかつ」、そして6月末に「野菜巻きかつ」をそれぞれ店舗限定で販売している。新しいアプローチの商品を続けて販売したわけだが、7月12日よりまた新しい商品を投入してきた。

それが「アフリカンチキンかつ」である。アフリカ発祥の料理かと思ったら、マカオ料理の代表格なのだとか。それを日本風にアレンジしているという。アフリカだかマカオだかよくわからないけど、とりあえず食べてみたら人気爆発の予感! これは品切れになって早期終売するかも!?

・アフリカンチキンかつ

実はこの商品、4月に全国15店舗でロケテストをしていた。



同じ時期に、松屋では「ロモサルタード」のテスト販売も実施していたようである。


そもそもアフリカンチキンってナニ? 松のやのサイトには次のように記されている。


「「アフリカンチキン」は、大航海時代、船乗りたちがアフリカで食べた鶏肉料理に、インドのスパイスや東南アジアのココナッツミルクなどを加えて誕生したというマカオ料理です」


大航海時代……、松のやのサイトでこの言葉を目にするとは思わなかった。ちなみに大航海時代は15世紀から17世紀を指すそうである。その歴史ある料理を松のや流にアレンジしたってわけだな。そりゃ楽しみだ。


・このソースは!?

販売店舗は全国176店舗、そのうちの1つ上板橋店にやってきた。


注文したのはアフリカンチキンかつ定食(税込730円)のご飯並盛りである。


なるほど、これがアフリカンチキンかつか。マカオに訪ねた経験がないから、現地のものと比べようがないけど、見たところ普通のチキンかつとあまり違わないような……。


まずは何も付けずにそのまま食べてみると……、お! ピリリと軽い辛味を感じる。下味にスパイスのアクセントを加えているようだ。このままでもスパイスチキンかつとして味は完成しているようだけど、ソースをかけて食べるのが本来の楽しみ方。


別添えのトマトソースを投下。はたして、味はどう変わるのか?


ひと切れ食べた瞬間に、私(佐藤)の脳裏に浮かんだのは……。


カレー! これトマトカレーですやん!


悪くない、全然悪くない。むしろ美味しい。松屋のトマトカレーに生クリームを加えてマイルドにした味である。衣サクサクのチキンカツと、相性はバッチリだ。ソースが少量であることが悔やまれるほどウマい。

カレーテイストだからご飯とも当然合う。このわずかな量では、ご飯を食い切るには全然足らんよ。ソースが追加できると嬉しいんだけどなあ。


なお、この商品は「実験販売で異例の人気を博したメニュー」と、松のやはTwitterで紹介している。ということは、速攻で品切れになって終売してしまう可能性もある。気になる人はお早めにどうぞ。


・今回訪問した店舗の情報

店名 松のや 上板橋店
住所 東京都板橋区常盤台4-32-6 ドミール常盤台
時間 9:00~23:30(L.O.23:00)

参考リンク:松のや、Twitter @matsu_noya
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24