はたしてこれをシュクメルリと呼ぶことを、ジョージア人たちが許してくれるのか。それはよくわからない。カリフォルニアロールに対し、「寿司ではない」とアンチな姿勢を示す日本人が一定数いるように、伝統的な料理のアレンジがどこまで許容されるのかというのは難しい問題だ。

その辺りを承知の上で、あえて言おう。松のやが生み出した新メニューは、シュクメルリの一つの究極形ではないかとすら思う。故郷の南コーカサスから遠く離れた極東の島国で、シュクメルリに施された魔改造。生み出されたモノは、最高に神がかったクオリティだった。

・松のやスタイル

それが、松のや の『シュクメルリチーズBigメンチハンバーグ定食』である。お値段税込み790円。2021年1月20日の15時から提供が開始された新メニュー。どんなものかは……まぁ、メニュー名が全てを物語っている。

松屋が日本中に知らしめた、ジョージアの激ウマ料理シュクメルリ。そんなシュクメルリをソースのごとく扱い、たっぷりのチーズと共にデカいメンチハンバーグにかけてしまった一品だ。「僕の考えた最強のシュクメルリ」的な魔改造感。


・最高

松屋のシュクメルリには、サツマイモやチキンがたっぷり入っていた。しかし『シュクメルリチーズBigメンチハンバーグ定食』に、それらの具材は入っていない。

松のや はシュクメルリから具を取っ払い、ガーリックが効きまくったシュクメルリの液体部分をメンチハンバーグの上にブチかますというストロングスタイルを強行。チキンやサツマイモは失われたが、それらよりもボリューミーなメンチハンバーグが投入されているのだ。


このメンチハンバーグがとても罪深い。まず、商品名の通りガチにBIGだ。写真を撮ろうと箸で少し持ち上げるのにも、手がプルプルしまくってギリギリなほどデカくて重い。


メンチハンバーグということで、表面はメンチらしくカリカリでサクサクに揚げられているが、中はジュワジュワで肉汁があふれ出す


そこに絡まるシュクメルリと大量のチーズ……ッ!


ゴリゴリに効いたシュクメルリ由来のガーリック、とろけるチーズ、そして肉という究極のオフェンス。このウマさは人類のDNAを一瞬で支配する。もはやこれ以上の言葉は不要だろう。ぜひ、最寄りの 松のや にて堪能してみて欲しい。

参照元:松のや、Twitter @matsu_noya
Report:江川資具
Photo:RocketNews24.

▼もっとバズっていい。今年食べたものの中で一番ウマい。(1月20日時点)