
その土地でしか食べられない料理を提供し、旅を彩ってくれる全国のご当地チェーン。中でも函館を拠点とする「ラッピ」こと「ラッキーピエロ」は有名だ。
看板メニューのチャイニーズチキンバーガーや、そびえるタワーのごとくボリューミーな函館山ハンバーガーは、まさに函館名物、北海道旅行の通過儀礼といっても過言ではない。
何度目かの北海道旅の終盤、少々お疲れの胃腸とともにラッキーピエロに立ち寄ったとき、バーガーではない “ちょっと軽いもの” を食べたいと思い、筆者は何も知らずにオムライスを頼んだ────
・エルビス・プレスリーがテーマの「港北大前店」
やって来たのは「港北大前店」。駐車場を備え、車でも入りやすいロードサイド店だ。
1店1店コンセプトが異なり、テーマパークのような内装でも知られる同チェーン。今回の港北大前店はエルビス・プレスリーがテーマで、ノスタルジックな1950年代のアメリカを思わせる店構えとなっている。
店内にはブロマイドやレコードジャケット、ポスターなどがずらり。2018年11月に建て替えしているものの、実はベイエリア本店に続く2号店なのだそう。函館のなかでも歴史ある店舗となっている。
ハンバーガーは前に食べているので、もう少し軽く、あっさりしたものが食べたいと、何の気なしに「オムライス」をオーダーした。
オムライスといえばカフェや洋食レストランのワンプレートランチの定番。価格も税抜620円~と手頃だったし、1人前の分量はたかが知れている。単品だとちょっと寂しいなと思い、ポテトもつけた。本当に、本当に、何の気なしだった。
許して欲しい。筆者は知らなかったのだ……オムライスが「とろとろBigオムライス」と看板にも掲示されるデカ盛りメニューだということを……。
・ポテトオムライス(税抜770円)
テーブルを見て絶句した。料理が載せられているのは銀色の丸盆というか丸皿。その面積いっぱいに盛り上がる鮮やかなイエローの小山。
どれくらい大きいかというと「子ども用のラグビーボールくらい」「人間の顔くらい」といえば伝わるだろうか。
つやつやした玉子にスプーンを入れると……
赤褐色に近いケチャップライスが出てくる。
使われているのはタマネギと、なんと肉厚の豚肉だった! 付け合わせが福神漬なのも珍しい。
そういえば、函館といえばハセガワストアの「やきとり弁当」も有名。豚肉なのに「やきとり」を名乗ることで知られる名物だ。道南地区は養豚場も多く、鶏より豚が安価に手に入りやすかったのだとか。それも関係あるのだろうか?
味はオーソドックスなケチャップ風味で食べやすい。
食べやすいのだが……
いつまで経っても減らない!
食べかけのお目汚し写真をご容赦いただきたいが、スプーンをいくら動かしても減らないのである。途中で何度か休憩を挟む。
昔『世にも奇妙な物語』で何度通り過ぎても同じ峠道に戻ってきてしまう話が怖かったことを思い出した。
そういえば、すぐ近くにある「峠下総本店」は約300坪の店内にメリーゴーランドがあるなど、もっとも個性的な店舗だと聞く。ぜひいつか行ってみたい……と現実逃避をしてもオムライスは減らない。
たしかに奇をてらわないシンプルな味で、どんどん食べ進められるのだが、単純に物量が圧倒的インパクトをもって迫ってくる。使用されている玉子は4個、ライスは300g以上! 牛丼チェーンなら大盛や特盛、普通の茶碗なら2杯分以上である。
オムライスは決して「軽く食べたいときに頼む」メニューではなかった。逆である! 「がっつり食べたいときに頼む」メニューである!!
幸いなことにトッピングしたフライドポテトは完食を邪魔するどころか、貴重な「味変」要員として活躍した。
また、地産地消にこだわったシンプルな製法のオムライスは満腹にこそなったが、胸焼けすることもなく、その後も快調に旅を続けられたことを記しておく。ごちそうさまでした。
・店舗によりメニューが異なる
なお、店舗により取り扱いメニューが異なり、オムライスを提供していない店舗もある。たとえば、なんでもありそうなベイエリア本店では提供していない。初めてお出かけの際はご確認いただきたい。
北海道大学水産学部キャンパスの真向いにあり、同チェーンのカレー発祥の地ともなっている港北大前店。
安さとボリュームを求める学生が多いことから、たっぷり白米にチキンと目玉焼きを載せた「チャイニーズチキン2段のり弁当 L」が人気だという。今日もラッキーピエロは函館の学生の……そして旅人の胃袋を満たし続けている。北海道、大好きだ。
参考リンク:ラッキーピエロ
執筆:冨樫さや
Photo:RocketNews24.
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冨樫さや












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