北海道はご当地グルメの宝庫だが、函館のファストフード店『ラッキーピエロ』はご存じだろうか。ド派手なピエロのキャラクターに、同じチェーンとは思えないほどバラバラな店舗デザイン。函館を旅した人なら必ず1度は立ち寄っているんじゃないかと思う。

かくいう筆者も思い出が尽きないのだが、同店では函館土産となるオリジナルグッズも多数展開中。

現在、緊急事態宣言発令中の地域を応援する「ステイホームセット」(購入は誰でも可能)を販売している。その名のとおり、家ですぐ食べられるアイテムが福袋みたいに詰まっているセットなのでご紹介したい。


・「ステイホームセット」(税込・送料込2750円)

セットは専用ボックスで届く。些細なことなんだけれど、宅配便の送り状を裏面に貼ってあるところがニクい。ピエロのパッケージがきれいに残り、ギフトっぽさが出ている。

ハンバーガーショップのイメージが強いが、実はカレー、オムライス、とんかつ、ピザ、焼きそばなど店舗によって多種多様なメニューがあるという。遊園地の食堂的な「なんでもある」感がどこか懐かしい! というわけで、内容は以下のとおり。

・函館ラッキーピエロ 中辛一生懸命カレー × 1個
・函館ラッキーピエロ インド風一生懸命キーマカレー × 1個
・函館ラッキーピエロ 甘口一生懸命バターチキンカレー × 1個
・ラッキーピエロ ミートソース × 1個
・ラッキーピエロ ラーメン(しお) × 1個
・ラッキーピエロ ラーメン(しょうゆ) × 1個
・日本一きびだんご × 2個
・ラッキーピエロ オリジナルマスクケース × 2枚
・ポケットティッシュ × 1個

まずはレトルトカレーのセット。オーソドックスな中辛カレーと、インド風キーマカレー、甘口バターチキンカレーの3種。カレーには似つかわしくない昆布の絵があってなにかと思ったら、「北海道産ガゴメ昆布原料使用」なんだって。

ミートソース。「製法の都合上、店舗でお召しあがりいただくものとは、具材の内容・ミートソースの味は異なります」とあるが……

土産物だし、万人受けするオーソドックスな味かと思いきや予想を裏切る本格派。赤ワインのせいかな? じっくり煮込んだビーフシチューのような複雑な味わい。

即席ラーメン2種(しお・しょうゆ)。ちなみにラッキーピエロのラーメンは、全店舗の中で「人見店」だけ取り扱い、というちょっとレアな存在。創業者がラッキーピエロの前に経営していたチャイニーズレストラン「シルクロード」にルーツがあるそう。周富徳氏とも親友なのだそうな。

素朴な駄菓子、日本一きびだんご。有名な岡山のきびだんごとは別物で、板状の餅をオブラートで包んである。

オブラートごとむしゃむしゃ食べる。屯田兵(とんでんへい)の携帯食に由来していて、かつ誕生は関東大震災のあった大正12年。起備団合(=ことが起きる前に備え、団結して助け合う)が語源だそう。

ラッキーピエロオリジナルマスクケース2種とポケットティッシュ。マスコットキャラクター「ラッキーくん」グッズだ。マスクケースとはいいつつも、チケットサイズのクリアファイルなので使い方はいろいろありそう。

裏面には店舗一覧。ラッキーピエロといえば「店舗ごとにコンセプトが違う」というのも有名だと思う。海外のドライブインみたいに電飾キラキラのド派手な店舗もあれば、画家ボッティチェリや女優オードリー・ヘプバーンがテーマの店舗があったり。あちこち行きたくなってしまう。


・ハンバーガー食べたい

ここまでいろいろ入っていると、やはりハンバーガーが食べたくなる! 過去にNIKKEIプラス1(日本経済新聞)の企画で「全国ご当地バーガー日本一」に輝いたこともあるそうで、あくまで主力はハンバーガーであることは間違いないだろう。世情が落ち着いたら絶対行く。

なお「ステイホームセット」は全国発送を前提とした、送料込価格。近隣なら単品購入の方が安いこともあるのでご注意を。逆に遠方に発送する場合はかなりお得だ。


参考リンク:函館ラッキーピエロネットショップ株式会社天狗堂宝船
Report:冨樫さや
Photo:RocketNews24.