ジャンボ! 今回もリクエストボックスに届いた質問に答えていくよ。何通か同じ質問が届いていて、たとえばひとつは
「カンバ族のデートコースのレポートが気になります。カップルでも、ご夫婦でも。よろしくお願いいたします」
だったり、あるいは、
「デートスポットのようなところはあるのでしょうか? 奥様と結婚する前にどのようなデートをしていたのか気になります」
みたいな。恥ずかしいなぁ(照) でも、答えちゃおう!
結婚前。おれと奥さんが付き合っていたころ、どのようにデートしていたのかというと……一番多かったのは立ち話だね。
時刻は夜。結婚前の奥さんの家のすぐ近くに行ってさ、隠れるわけ。木とか、体を隠すところがあるから。そんで、
「コホン、コホン……」
と咳をするわけ。何度もね。そしたら奥さんがオレの咳払いに気づいて外に出てきてくれるわけ。そんで立ち話。
時にはさ、奥さん家の近所の家に「すみません、のどが渇いています。水をください」ってお願いしたり。
「なにごとか」と奥さんも外に出てきて、笑いながら水を差し出してくれたりね。懐かしいな。そんな感じだったよ。
あとは、お互い、たとえば市場に行く用事があったりしたら、一緒に行くようにしていたね。できるだけ一緒に過ごす時間を作る、みたいな。
森のどこかに座って話す時もあった。
彼女が川へ水を汲みに行く時も、オレが川へ先回りして待っていたりしてさ、彼女がやってきたら「えー、なんでいるの!」みたいになって話し込んだり。
その当時はさ、スマホはもちろん、携帯電話もない時代でさ。
だから、もしも予定をあわせてどこかに行こうってなったら、「どこどこに、何時ね」って集合時間と場所を決めたりしてて。
その点、今なんて楽だよね。みんな電話を持っているから。
もしもデートしたいなら、相手の電話番号を教えてもらえれば、いつでも連絡できるしね。
チャットしてもよし。電話で話してもよし。コミュニケーションのありかたは、昔と今では天と地ほどの差があると思うよ。
まあでも、変わらないのはデートの場所かもしれないね。
森の中で会えるし。路上でも会えるし。水を汲みに行く川でも会える。市場でも会える。公園でも会える。一般庶民のデート場所といえば、そんなところじゃないかな。
もちろん裕福な人たちは、ホテルのレストランや、クラブとかでデートすることもできる。さらに彼らは、食べ物や飲み物を買うこともできる。
オレの時代は「水をください」だったけど、それはそれで良い思い出だよ。それではみなさんも、よいデートを。咳払いが聞こえたら、きっと近くに彼がいる。クワヘリ!
執筆:チャオス(カンバ族)
超訳:GO羽鳥
Photo:RocketNews24.
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