もしかしたらあなたは「たべっ子どうぶつ」の人気を見くびっているのかもしれない。「たべっ子どうぶつ」とはギンビスのロングセラービスケットのことで、誰しも人生で10回以上は「たべっ子どうぶつ」を口にしているハズ。派手な味ではないけれど素朴で美味しいよね!

それはさておき、つい先日のこと。6歳の娘と後楽園……というか、東京ドームシティに立ち寄った際『たべっ子どうぶつランド』なるテーマパークを発見した。娘にせがまれて入園してみたところ、そこには驚きの光景が広がっていたのである。

・たまたま発見

2023年3月18日(土)から5月14日(日)まで、東京ドームシティの「ギャラリー アーモ」で開催されている たべっ子どうぶつランド。同会場は以前「刃牙展」が開催されていたイベントスペースで、私(サンジュン)はそのことを知らず現地で『たべっ子どうぶつランド』に遭遇した。

この日はあいにくの雨。本来のお目当てだったキッズスペースが地獄の180分待ちだったため、今にも泣きそうな娘を「たべっ子どうぶつランドだってよ! いいじゃんいいじゃん!!」とはやし立てつつ入園することに。入場料は大人が800円、小学生以下は無料であった。

6歳の娘は現役の “たべっ子どうぶつ世代” である。この時点で『たべっ子どうぶつランド』がどんな施設かは知らなかったが、着ぐるみの1つでもいれば機嫌も直るに違いない。「とりあえず1時間くらいは潰させてくれ……!」と祈る気持ちで会場に足を踏み入れた。



・それなりに凝ってる

で、会場内は「たべっ子どうぶつの歴史」や「ギンビスの歩み」がディスプレイされており、写真撮影用のスポットもまあまある。3Dメガネをかけて鑑賞するアトラクションや、スマホのAR機能と連携した仕掛けもあり「結構趣向を凝らしてるな」というのが率直な感想だ。

また、キャラメルポップコーンが770円もするなど お約束のフード類は決して安くはなかったものの、こっち系のイベントは「そういうもの」と割り切るしかない。味は全て至って普通であったが、娘が喜ぶなら父も心で泣きつつ納得しようではないか。

完全に機嫌が直った娘と『たべっ子どうぶつランド』を満喫することおよそ1時間半。先述の通り、この日はあいにくの雨であったが『たべっ子どうぶつランド』は多くの人で溢れかえっていた。そしてふと気付いてしまった……


「アレ? 大人ばっかりじゃね?」と──。


・若い人ばっかり

娘にかまっていたため途中まで気付かなかったが、私のような子連れはごくわずか。多く見積もってもせいぜい2割くらいであろう。その他は全員大人で、しかもおっさんやおばさんではない若い世代と思(おぼ)しき入場者が大多数であった。

というか、若い世代に「たべっ子どうぶつ」はメッチャ刺さっているのか? え、いまさら? 普通に理由がわからねえ! だがしかし、周囲を見渡せば映えを狙って撮影しまくっている女の子が多数!! 彼氏もニコニコしながら撮影してるやないか! え、こんなに「たべっ子どうぶつ」って人気あったの?

極めつけは「ヒポ(かば)」のぬいぐるみが登場したときのこと。大歓声とともに迎えられたヒポと一緒に記念撮影をしようと、会場にいたほとんどの人がヒポの後ろに付いていくではないか。


いや、大谷か!


・知らなかったけど

少なくとも『たべっ子どうぶつランド』内におけるヒポは、今をときめく大谷翔平レベルの人気者であった。ちょっとおじさんは知らなかったけど、どうやら「たべっ子どうぶつ」は若い世代の人にメチャメチャ人気があるようだ。

職業柄、多方面にアンテナを張っているつもりではあるが、これまで「たべっ子どうぶつ」が引っかかったことは1度もなかった。それでも『たべっ子どうぶつランド』の盛況ぶりを見る限り、たべっ子どうぶつが若者に大人気を博していることは認めざるをえまい。

参考リンク:たべっ子どうぶつランド
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.
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