
いまや当たり前のような存在になった金沢カレー。名前にある通り、発祥は石川県金沢市でそこを中心とするお店で提供される独自の特徴を持ったカレーライスのことを指す。元祖にもいろいろあるようだが、その1つがチャンピオンカレーだ。
なんでも、金沢カレーのレシピとその特徴あるスタイルを創業者の田中吉和氏が作ったことから、金沢カレーの「元祖」と呼ばれるそうな。暇さえあれば近所のゴーゴーカレーに通う身として、ここは一度味わっておかねばなるまい!
・初のチャンピオンカレー
ということでやってきたのは、総本山の石川県ではなく……
東京は四谷である。そう、決して数は多くないものの、北は北海道から南は福岡までチャンピオンカレーの店舗は存在するのだ。その1つが今回訪れたカレーのチャンピオン麹町店というワケ。
上智大学を眺めながら歩くこと5分ほど。こんな路地裏なのかと思うような場所ではあるが、グーグルマップに従って進んだら「元祖金沢カレー カレーのチャンピオン」の文字が見えてきた。
この日は土曜日。お昼前の時間帯、人が少ない場所にもかかわらずお客さんが数人ほど入っていた。駅から近くでもないのに足を運んでいるあたり、やはりチャンピオンカレーは人気なのだろう。
そして人気メニューは説明不要で “チャンカレ” の代名詞だというLカツカレー(960円)。「まずはコレ!」とも書かれていたため、迷うことなく注文した。
・金沢カレーの特徴
さて、チャンピオンカレーを食べるにあたり、おさらいしておきたいのが金沢カレーの特徴だ。ザッとお伝えしておくと……
・ルーは濃厚で「ドロッ!」とした感じ
・カレールーの上には「カツ」がのっており、その上にソースがかかっている
・ステンレス製の舟型のお皿に盛りつけられている
・先割れスプーンかフォークで食べる
・つけあわせにはキャベツの千切り
・カレーのルーは全体にかけ、ライスは全く見えないように盛りつけられている
……といったところである。このあたりお店によって違うケースもあるだろうが、だいぶ特徴的なので食べたことある人ならば大体分かるはず。
んで、出てきたLカツカレーがこちら。ソースがかかっていないじゃないかと思うかもしれないが、結論からいえば卓上に別で置かれているのが逆によかった。というのも!
純粋にカツの美味しさを味わえ、次にカレーとの組み合わせ……そこからソースをかけた形と三度楽しめたから。サクッと肉厚なカツは単品でもウマく、カレーとソースとの相性はもちろん、つけあわせのキャベツと一緒にしてもイイものだった。
このチャンピオンカレーを一言で表すなら「そつがないカレー」。普段食べているゴーゴーカレーに比べると、どこか素朴で落ち着いた味をしていた。ルーも辛すぎず、汗が出るか出ないかというレベルを絶妙についていたから誰でも食べやすいに違いない。
・普通が与えてくれた時間
ただただ普通にウマいカレー、それがチャンピオンカレー。爆発的に加速するウマさがあるワケではないものの、自然と「ウマいなぁ」と思ってしまうあたり完成度が高いように感じる。また食べたくなる味だと言おうか、食べ終えたら普通に感動している自分がいた。
日常の中で「あぁ、うまいなぁ」とじっくり考え込むことはそうそうないが、不思議とチャンピオンカレーにはあったのだ。人が多く忙しい時間が流れている都心で、こうもゆっくりとした時間が流れたのはなんだか新鮮だった。
それは店内で流れているラジオなのか、はたまた漫画が置いてあったからなのか……どこか個人のカレー店のようで、昭和のような光景がそうさせたのだろうか。とにかく、肩肘張らずに美味しいカレーを食べただけなのに不思議な時間を過ごせたのだった。
もしかしたらこういったところが元祖なのかもしれないと思いつつ、初のチャンピオンカレー体験は終了。また行きたいし、次は1番人気だと書いてあったチーズのトッピングをしてみたいなぁ。
参考リンク:チャンピオンカレー
執筆:原田たかし
Photo:RocketNews24.
▼卓上もシンプル
原田たかし







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