個人的な話で恐縮だが、近々引っ越しを予定している。そこで先日、部屋の採寸をしてきたのだが、それに合わせて妻が用意していたのが「レーザー距離計」なる計測機器だった。いや、ちょっと待ちなさいって! メジャーで十分だろ!! 余計なモノを買うんじゃないよ!
無駄な出費に憤る私(あひるねこ)であったが、結論から言うと、採寸が終わる頃にはもうレーザー距離計なしでは生きていけない体になってしまった。何してくれてんねん! しかし、それくらいBOSCH(ボッシュ)のレーザー距離計は便利すぎたのだ。
・Amazon1位
ドイツの有名メーカー、ボッシュが手掛けるレーザー距離計『ZAMO3』。こちらの製品はAmazonの「距離計・レンジファインダー」カテゴリにおいてベストセラー1位を獲得しており、そのお値段は税込4418円となっている(2023年2月19日時点)。
いや高ェェェェェエエエエエ! と叫びかけたのは私だけではあるまい。メジャーを使えば済む話なのに、なぜそんな高額なアイテムを買う必要があるのか? 絶対いらないだろ! と思いつつ、いざ使ってみると、あまりにも便利すぎて私の中で採寸革命が勃発したのだった。
・実践編
それでは実際に測定してみよう。電源ボタンを押すと、本体上部から赤いレーザー光が照射される。このレーザーを目標面に当てることで本体からの距離を測るのだ。
例えばここを採寸する時は……
まず測定開始点に本体の後方端部を合わせる。ディスプレイに表示される数値は、後方端部からレーザーが当たっている部分までの距離だ。
本体をズラすともちろん数値も変動するが、電源ボタンをもう一度ポチっと押すと固定される。これであっという間に測定完了。
ディスプレイには0.292mと表示されているな。つまり29.2cmである。ちょっと簡単なお仕事すぎません? ただ、初めて使った人はきっとこう思うだろう。これ本当に合ってんのかと──。そこで確認のため、同じ箇所をメジャーで測ってみることに。その結果……
うーん、29cmちょい!
微妙に違うが、ほぼ誤差の範囲である。引っ越しの採寸レベルならまったく問題ないだろう。今度は本体を縦に置いてレーザーを照射し、電源ボタンをワンプッシュ。こうすることで幅と高さの数値を同時にディスプレイに表示できるぞ。
・便利すぎ
実際に測定してみるとほんの数秒という感じで、なんというかストレスが一切ない。手の届かないところを測る時などは特に便利だ。下の画像箇所をメジャーで測ろうと思ったら、メジャーの魔術師みたいな猛者でもない限りそれなりに苦戦するはず。しかし、レーザーなら秒。マジで秒である。
あと個人的に非常に助かったのが、エレベーター開口部の採寸だ。搬入の際にベッドや冷蔵庫が入るか確認する大事な作業だが、だからと言って同じ階でずっと止めておくワケにもいかない。他の住人が待っているかもしれないからな。その結果、焦って上手く測れず。どこまで測ったかも忘れる。まさに負の連鎖。
それがレーザー距離計なら、本体を置くだけで即解決してしまうというのだから感動でしかない。この便利さを一度知ってしまうと、もうメジャーには戻れないという気持ちが少しはお分かりいただけたのではないか。
取扱説明書によると、『ZAMO3』の最大測定範囲はなんと20mらしい。いやモビルスーツでも測定する気かよ! ウチそんな広い部屋ねーわ!! なのでこれ1台あれば、引っ越しや家具の買い替えに伴う採寸はオールOK。メジャーの魔術師じゃなくても一人で簡単に、かつマッハで測定できるぞ。
使う機会が限られている上に数千円という値段はたしかに高いが、マジで人生観が変わるくらい便利なので、物件の内見等を予定している人はぜひ検討してみてほしい。採寸にかかる時間を劇的に短縮してくれるはずだ。
参考リンク:Amazon「ボッシュ(BOSCH)レーザー距離計 ZAMO3」
執筆:あひるねこ
Photo:RocketNews24.