つい先日、高円寺に用事があったのだが予定よりだいぶ早く到着したので駅周辺を散策することにした。知人にオススメを尋ねると「座・高円寺」が良いという。座・高円寺とは高円寺駅北口から歩いて行ける劇場だ。なんでも “面白い階段” があるらしい。

ついでに日替わりランチ(杉並区の人気店のメニュー)も楽しめるとのことなので行ってみることに。いや、ランチよりも面白い階段が気になる……てか、階段目当てに劇場に行くのは初めてである。果たしてどんな階段が待ち受けているのだろうか。

・座・高円寺の階段

JR中央線・高円寺駅北口から歩いて5分ほどの距離にある座・高円寺。線路沿いを歩いて行くと、テントのような外観の劇場が見えてきた。中には小劇場や区民ホールの他、阿波踊りホールなんかもあるらしい。先に述べたカフェも入っているから気軽に立ち寄れるという。

ちなみに開館は2009年で、設計したのは日本を代表する建築家・伊東豊雄氏とのこと。なんとなく入りづらい外観だが、中に入ってみると明るくてけっこう開放的。目の前に水玉模様の階段を発見……面白い階段とはアレのことだろうか。近づいてみることにした。


すると……


お、お、おおおお〜〜


らせん状の吹き抜け階段。外観もそうだが、まるでサーカスのテント内にいるかのような雰囲気。もしくは絵本の中、タイムマシンの中のようでもある。とにかくドットの照明が幻想的だ。地下2階から地上2階までグルグルグルグル……たしかに珍しい階段である。

階段好きでなくてもテンションの上がる階段ではないだろうか。ちなみに地下2階から見上げるよりも、地上階から見下ろす方がグルグル感を楽しめるだろう。



・2階にカフェがある

そんな階段を登った先……地上2階にあるのがカフェ「アンリ・ファーブル」。私が訪れた日はベトナムおこわ専門食堂「ツバメおこわ」が営業していた。雰囲気的に地元の方が優雅な空間でランチタイムを満喫しているもよう。250冊の絵本も読み放題らしい。

せっかくなので「チャーシューおこわセット(1200円)」を注文した。おこわはホカホカでモチモチ、肉の食感はかためで噛むたびにじわじわと旨味が広がる。さらにパクチーもりもりのスープも絶品。ベトナムといえば米どころ、おこわも美味しかったのか〜

なお、アンリ・ファーブルでは毎週火曜日が「ツバメおこわの日」らしい。興味のある方は、火曜日を狙ってくれ。また冒頭でも述べたとおり、座・高円寺は駅から5〜6分なので散策がてら立ち寄ってみるのもオススメ。らせん階段は必見だぞ〜。


・今回ご紹介した施設の詳細データ

店名座・高円寺
住所:東京都杉並区高円寺北2-1-2
時間:施設2階「アンリ・ファーブル」11:30〜19:00

執筆:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.
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