クリスマスが終わり街は正月ムードが高まってきた。正直なところ私、P.K.サンジュンは年末があまり好きではない。なぜならこの時期になると「大掃除しようぜ☆」的な圧力をヒシヒシと感じるからだ。

詳細については後述するが、私はとにかく整理整頓が超苦手! ……が、何とか頑張っていつもの “汚デスク” を片付けることに成功した次第である。さあ、編集部にメンバーたちよ、我を褒めたたえよ。むしろ褒めたたえまくられよ──。

・天性のだらしなさ

小学生から中学生にかけての9年間、私の通知表には必ず「だらしがない」「整理整頓ができない」と記されていた。妹はむしろ整理整頓が得意だったので、これは躾(しつけ)の失敗ではなく天性のものなのだろう。

整理整頓が苦手なことは欠点なのかもしれないが、私にはそれ以外にイイところがたくさんあるハズ。凄腕経営者が「欠点が長所になった人を見たことが無い」と言っていたがその通りで、私は私の強みを活かして生きていけばいい話である。

だから私は幼い頃のサンジュン少年にこう言ってやりたい。「そのままでいいよ」「それもお前の個性なんだよ」「気にせず好きなことをたくさん見つけなさい」と──。苦手なことで悩むよりも得意なことを伸ばしていけ、サンジュン少年よ。

・吐くほど面倒くさいけど

……が、デスクは汚い。というか、年がら年中ゴチャゴチャしている。それでも私自身はさほど不便に感じることは無いのだが、この時期にやって来る大掃除のプレッシャー。別に片付けてもいいのだが「心の底からめんどくさい」というのが正直なところだ。

また念のために言っておくが、家は普通に片付いている。なぜなら家がゴチャゴチャしているのはイヤだから。逆にデスクは私にとっては言わば戦場であるため「気にするほどでもない」「気にしても仕方がない」という存在なのである。


それでも私は片付けた。


時間にすれば30分足らずであったが、デスクは見違えるほどスッキリ! 吐くほど面倒だったことは否定しないが、それでもきれいになったデスクは気持ちがいい。このままの状態をキープできるなら、それが最もいいのだろう。

・褒めてくれればいいのに

ただし、そうならないことは私が1番知っている。実は年末だけではなく年に数回気分が乗ったときだけデスクは片付けているのだが、すっきり状態はせいぜい1週間。2週間後には元のゴチャゴチャに戻っているに違いない。

それは何故なのか? 整理整頓が苦手であることは大前提として、私から言わせれば「褒めてくれないから」ではなかろうか? サンちゃんは単純な人間である。「今日もデスクがキレイでいいね!」「えらいね!!」と褒めてくれれば、頑張って片付けようという気も起きるのだ。

……が、当サイトのメンバーは誰1人として私がデスクを片付けても褒めてくれない。ちょっと褒めればいいだけなのにそれを怠るとは、ある意味で私のデスクが汚いのは「編集部メンバーにも責任がある」と考えるのが自然であろう。

・冷血漢に褒めて欲しい

中でもヒドいのは、神経質なほどキレイ好きなあひるねこ。A型のせいか出勤するたびに自分のデスクだけ、これ見よがしに片付けるのだから「ケチンボ」としか言いようが無い。たまに私がデスクを片付けても「それが普通ですから」で終わりである。

無意識のうちに “自分の普通” の人に押し付けていることに気付かないあひるねこは、まだまだ人間として未熟と言わざるを得ない。……が、彼も成長の段階にいるハズ。というわけで、デスクのビフォーアフター画像と一緒に「掃除しました」というメッセージを送ってみることにした。盛大に褒めてくれることを期待して──。



このケチ野郎ォォォオオオオ!


なんとチンケな男、なんと心優しくない青年なのだろう? 私が口を酸っぱくして「男の魅力はサービス精神」だと言ってきたことを忘れたのか? 事務所で1人プリプリしていると、私の次にデスクが汚い中澤がやってきた。セイジくんなら褒めてくれるハズ! ねえねえセイジくん!!


中澤「いや、いつもそれくらい片付けた方がいいですよ」


「ウス」


みんなもゴチャゴチャ言わんと大掃除しような!


──完──


執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.