ジャンボ! ありがたいことに、読者の方からリクエストボックスに質問が届いていた。要約すると「ケニアにヤクザ(マフィア)はいますか?」てな具合。いるよ、いる。いまくるよ。

ということで今回は、ケニアのマフィア(ギャング組織)である『ムンギキ(mungiki gangs stans)』について少しだけ解説したいと思う。あまり詳しく書くとオレの身が危うくなるから……。

ムンギキは、非常に優れた組織を持っている。どこにいるのか? 答えはバスステーション(バス停)。ケニアのほぼすべてのバス業界を牛耳っているといっても過言ではない。

どこかバス停に行くと、「バスを書き留めた紙(?)」を持って座っている人を見つけることができるだろう。彼らこそが、バス業界の関係者ではなく、ムンギキのメンバーだ。

バスステーションを利用するバスすべてを把握・管理しているムンギキたちに、バスの車掌はいくらかのお金を支払わなければならない。ようするに通行料(利用料)だ。

仮に、新規のバス会社が新たな路線をスタートさせようとしたりする。その場合も、バスがルート上を運行できるようにするためには、まず最初にムンギキにお金を渡す必要がある。お金を払えば、営業できる。


ケニアには様々なバス停(バスステーション)があるけど、それらすべてには、例外なくムンギキがいて、通るたびにお金を支払う必要がある。もしも断ったら……何が起きるのかはオレの口からは言えない。

また、彼らは道路上のお店(露天)も管理している。彼らにショバ代(場所代)を支払わなければ営業できない。もしも断ったら……繰り返すが、オレの口からは何も言えない。

ちなみに集金は毎週。もしも君がケニアの路上に店を出したら、毎週、集金人にお金を支払う必要がある。これらがムンギキの主なシノギだが、ほかにも様々なことをして金を集めている。

もしも、さらにムンギキのことが知りたければ、Wikipediaなどを調べてみると良い。英語だけど、彼らのなんたるかが事細かく書いてあるから。とにかく、恐ろしい集団だよ。ではね、クワヘリ!


参考リンク:Wikipedia「Mungiki」(英語)
執筆:チャオス(カンバ族)
超訳:GO羽鳥
Photo:RocketNews24.

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