ジャンボ! ひとくちにケニアのナイロビといっても、さまざまな居住区がある。そのなかのひとつに『イーストリー(Eastleigh)』ってエリアがあってだな、住民はほぼソマリ人。ちなみにソマリ人は、名前の通りソマリア、ソマリランド、ジブチ、ケニア、エチオピアなどに住んでいる。

さて、そんなイーストリーに行ってみたんだけど、ここで見つけたレストランの料理が激ウマすぎて……思わず「シェフ呼べ」しちゃったんだ!

オレがイーストリーに行ったのは午前中。昼時になると、多くの人でごった返すので、行くなら比較的すいている午前中がオススメだ。ちなみにイーストリーは「東アフリカ最大の市場の一つ」とも呼ばれており、非常に人気のあるエリア。


んでもって、ここを行き交う人々は、前述の通りほぼ全員がソマリ人。宗教的にはイスラムで、女性は目元しか見えない黒い服を着ている。男性もまた、全員ではないけど、大きな布の服(トーブ)を着ていたりもする。

ちなみに彼らは香水が大好き。すれ違うと香水のニオイがするので、すぐに「イスラム教徒の方なんだな」ってわかる。

それはさておき、オレが行ってみたのは『FOZ RESTAURANT』なるレストラン。ウエイターがやって来た時、オレは「どんな種類の食べ物がありますか?」と聞いてみた。すると彼はこう言った。


イスラム教徒はスパイスのきいた食べ物が好きなので、この店では様々なスパイスを使ったイスラム料理をご用意できます


イスラム料理がどんなものなのか詳しくないオレは、とりあえず「ライスピラフ」のみを注文した。そして出されたのが……


こちら! めちゃんこイイ香りがするのは良いとして、とにかく量が多すぎる!! 正直オレは「ぜんぶ食べきれないな……」と思ったし、その覚悟で食べ始めた。



ところがどっこい……


終わってみれば、ペロリと完食! あまりにも美味しくて、余裕で1皿たいらげちゃった!

あまりにも感動したオレは、ウエイターに「シェフを呼んでください。聞きたいことがあります」と申し出た。しかし……


「何を聞きたいのですか?」


──なぜ、この店のイスラム料理は、お茶を含むすべての料理にスパイスが入っているのですか?


「それは、イスラム教徒がスパイス好きだからです。スパイスなしには始まらないのがイスラム料理ですし、この店のお客はほぼ全員がイスラム教徒なので、ウチの料理にはスパイスがどっちゃり入っているのですよ」


──そうなのですね。ちなみに、このピラフは、どのように作るのですか?


「作り方はとても複雑なので教えられませんが、調味料だけ見せてあげます。ちょっとまっててください」


そう言うと、彼は『PILAU MASALA』なるスパイスを持って来てくれた。裏面を見ると、「ブラックペッパー・シナモン・カルダモン・クミンシード・クローブ」が入っているみたい。これが美味しさの秘密なんだね!


なお、今回オレが食べたピラフの価格は150kes(約150円)。下手なポテトを食べるより、よっぽど価値のある一食だった。ケニアに遊びに来ることがあれば、みんなもぜひ『イーストリー』でイスラム料理を食べてみてね! オレは次は家族で来ようと思ったよ。では、クワヘリ〜!


執筆:チャオス(カンバ族)
超訳:GO羽鳥
Photo:RocketNews24.

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