ジャンボ。ありがたいことに、さまざまな質問がリクエストボックスに届いている。その中でも、特に多いのが「ケニアの怪談を教えてください」というもの。1人ではない。複数人からのリクエストだ。

以前、ケニアの都市伝説として「ナクルの赤い女」という “道路系の怪談” を紹介したが、まだまだ他にも怪談……というか言い伝えというか、都市伝説は存在する。そうだな、まずは「山の都市伝説」から話しておこうか。2つある。

・山頂にいる蛇

まず1つ目は、「山頂にいる蛇」だ。もしもどこかの山に登って山頂まで辿り着いたとき、とぐろを巻いて寝ている蛇を発見したら、絶対に起こさないで、黙ってすぐに下山しろ。すぐに。すぐにだ! なぜならば……


まもなく、その山は、山火事になるからだ。


急いで下山している最中、きっと君は転ぶだろう。なぜならケニアの山は岩だらけだからだ。しかし、流血くらいで済むなら儲けもの。なぜって、山火事になることを知らない人たちは焼け死ぬことになるからだ。



・山でヤギを食うべからず

もうひとつの都市伝説は、「山でヤギを食うな」というもの。主に老人連中が犠牲になる話なんだが、山に行くとヤギがいる。彼らはヤギをシメて(殺して)、その肉を食べる。当然、ヤギの血が山に流れる。すると……


突如として大雨が降ってくるのだ!


それはもう流れるほどの大雨。山の天気は変わりやすいというが、台風のような大雨が山頂付近で降りまくり、やがてその雨は滝の如く斜面を流れ落ち、ヤギを食べた老人たちをも一層する……(溺死)という都市伝説だ。

なぜ雨が降るのかわかるかな? 「ヤギの血を洗い流すため」だよ。なので、ケニアの山でヤギを殺めるのは絶対に禁止だ。

山編はこのくらいかな。もちろん「海編」もあるけど、それはまた別の機会に……。クワヘリ!


執筆:チャオス(カンバ族)
超訳:GO羽鳥
Photo:RocketNews24.

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