スーパーという名の「国(くに)」に向かい、見たこともない乾そばを買う「そば狩り」をし、家に帰ってじっくりと食すこの趣味を持ってからというもの、非常に充実した毎日を送れている。もう毎日が世界旅行だ。
そして、日本各地に強い関心を持つようにもなった。なぜならば、その地方にしかない「●●そば」が、ありすぎるからである。それもまた面白く、ひとつひとつ、学んでいる。そう、例えば今回の「出石そば」のように。
兵庫県豊岡市出石(いずし)町が発祥であるという出石そば。詳しい伝来はパケ裏に書いてあるのでそちらを参照してほしいのだが、味的には「丸挽きした蕎麦粉の風味の小気味良さ」が特徴であるもよう。それでは──
デカい鍋にたっぷりのお湯を沸かし……
5〜6分ゆでたら……
ハイ完成。
して、そのお味は──
ウン。しっかりしてるわ。くちあたり、のどごし、めちゃんこいい。味も良い。そば味は薄いけど食べやすくて。清涼感のある蕎麦とでも言おうか。夏を感じる蕎麦である。これは冷(ひや)でいただきたい蕎麦だ。
「家そば」か「外そば」かなら外(出石町)である。というか、薬味やつゆを楽しみながら味わう「出石そば」本来の食べ方をしたほうがより楽しめると思った。いろんな薬味を小鉢に用意していただく蕎麦……最高やん。
そんなことを妄想しながら食べていると、不思議と出石町に行ってみた感じにもなったし、この土地の本場で出てくる薬味やつゆを体感してみたいとも思った。こういう心の旅ができるところも、家そばの良いところだ。
執筆:GO羽鳥
Photo:RocketNews24
★現在までのベスト5★
※()内は購入時の1人前価格
【1位】山本食品『特選そば 十割そば専用工場謹製』(205円)
【2位】はくばく(霧しな)『元祖乱れづくり 木曽路御岳そば』(109円)
【3位】新得物産株式会社『北海道新得八割そば』(161円)
【4位】成城石井オリジナル(新得物産)『挽きぐるみそば』(128円)
【5位】挽亭(各務製粉)『生粉打そば』(133円)
【惜しくも選外になった蕎麦たち】
〜松〜
■ライフプレミアム『信州戸隠 二八そば』(161円)
■滝沢食品『滝沢更科 十割そば』(165円)
■本田商店『出雲そば』(150円)
■柄木田製粉『信州 七割更科そば』(100円)
■本田商店『BIO-RAL Organic 国産有機十割そば』(247円)
■信州戸隠そば株式会社『信州本十割そば』(216円)
■柄木田製粉(信州戸隠そば)『信州 本十割そば』(128円)
〜竹〜
■紀ノ国屋オリジナル(東亜食品工業)『御そば(おそば)』(230円)
■小川製麺所『山形のとびきりそば』(75円)
■山本かじの『十割そば本舗 国産の十割そば』(270円)
■岡本製麺『阿波名産 祖谷十割そば 石臼挽き』(179円)
■大西製粉『風穴そば』(243円)
■サラヤ『寒河江 全線 太郎兵衛そば』(205円)
■はくばく(霧しな)『そば湯まで美味しい蕎麦 黒』(128円)
■昭和製粉『蔵王の銀領そば』(139円)
■葵フーズ(東光麺業)『平打ち製法 風土伝匠 味わいそば』(26円)
■東亜食品工業『山芋とろろつなぎ 出石(いずし)そば』(175円)
〜梅〜
■おびなた『蕎麦通の更科八割』(99円)
■おびなた『戸隠そば』(99円)
■高尾製粉製麺『麺の彩宴 播州そば』(46円)
■信州戸隠そば株式会社『信州戸隠そば』(216円)
■住岡食品『こだわりの麺々 蕎麦』(27円)
■7プレミアム(藤原製麺)『2種類のそば粉をブレンドしたそば』(48円)
■信州ほしの『信州田舎そば 小諸七兵衛』(79円)
■ローソンオリジナル(信州ほしの)『信州そば SOBA』(38円)
■山本かじの『十割そば本舗 伝統の二八そば』(161円)
■自然芋そば『越後伝統へぎそば 自慢ののどごし』(118円)
■白石興産『郷の麺処 そば』(36円)
■ニップン(おびなた)『本場 信州そば』(40円)
■CO-OP(おびなた)『そば』(40円)
■パルシステム(桝田屋食品)『国産とろろそば』(120円)
■信州ほしの『信州 小諸七兵衛 更科そば』(77円)
■FamilyMart collection(おびなた)『のどごしなめらかなそば』(61円)
■柄木田製粉『永坂更科 名物 御前そば』(247円)
■昭和製麺『山形の逸品 挽きたてのそば』(143円)
■はくばく(霧しな)『そば湯まで美味しい蕎麦 白』(154円)
■古来本づくり本舗株式会社沢製麺『信州 八割そば』(118円)
〜茸〜
■おびなた『蕎麦通のそば』(107円)
■トップバリュ(黄色)『香りとのどごし そば』(49円)
〜苔〜
■麺のスナオシ『おいしいそば』(27円)