たくましいなあ……。

わさわさと茂る一面の緑。本格的な夏がやってきて人間は暑さで死にそうになっているというのに、山の草花たちは今日も元気に成長中だ。ちょっとその生命力分けてくれ……。

改めて周りをじっくり見渡してみると、野草の花にも結構いろんな種類がある。

そういえばバラとかカーネーションとかの花束はよく見かけるけど、野草の花束って見たことがないな。野草とはいえ花には変わりないんだし、野草だけを使った花束があってもいいんじゃないか?

そんなわけで、実際に作ってどんな風になるのか確かめてみた!


・製作開始!

さっそく近所でドクダミやホタルブクロなどを含む5種類の野草を収穫してきた。うんうん、これだけあればいい感じの花束ができるんじゃないかな?


採れたてほやほやの野草というだけあって虫やゴミがついている物も多かったので、まずはそれらを洗い流す。

ちなみに筆者は本格的に花束を作るのは今回が初めて。作り方は全く知らないけど、とりあえず束にしてみたらそれっぽくなるかな?


うわっ圧迫感ヤバッッッ!! 葉が多すぎて、肝心の花が中に埋もれてしまった。


やっぱりただ花をまとめるだけじゃダメなんだなあ……そんなわけで、余分な葉は園芸用のはさみでカットした。ある程度葉を落とすと、本数は変わっていないのに一気にボリュームダウンしたように見える。

「これだけあればそこそこの大きさの花束ができるかな~」なんて考えていたけれど、見栄えのいい花束を作るためにはかなりの量の花が必要なことがよく分かった。花屋さんで売られている大きめの花束が結構いいお値段するのも納得である。

続いて花の配置を決めていく。仕上がりを決める重要な工程だけど、これが意外と難しい。

君がセンターだ! と中心の花を決めてもいざ他の花を添えてみるとどうもしっくりこなかったり、背の高さを考えるとどうしても後ろに配置した方がよさそうな花があったり。

試行錯誤すること約30分、ようやくこんな感じに落ち着いた。背の低いドクダミを中心に、周りを他の花で囲むスタイルだ。


あとは輪ゴムで茎をくくり、用意していたラッピング用品を使ってそっと全体を包んだら……


完成!


・花屋さんってすごい

今回作った野草の花束は、白い色が多いこともあってかなんだか上品な仕上がりになったような気がする。珍しい花を使わなくても、工夫次第でいい感じの花束って作れるんだな。

しかし時間をかけすぎたせいで、完成した時に少し花がしおれてしまったのは反省点。

花を綺麗に配置するのも細かいところを調整するのも想像よりはるかに大変な作業で、それらを素早くこなしてあんな風に綺麗な花束を作れる花屋さんって本当にすごいと思った。

地域や季節によっては、今回筆者が作ったものとは全く違う花束ができあがるのだろう。あまりに身近すぎて見逃しがちな野草の魅力を再発見できた花束づくりだった。

執筆:うどん粉
Photo:RocketNews24.