
長野県のとあるパーキングエリアにて、インパクトのあるパッケージが目に入った。
絶叫する男女と不敵な笑みを浮かべる虫が描かれた その商品は「はちの子パイまんじゅう」(税込519円)と「いなごおかき」(399円)。
筆者は以前はちの子が混ぜ込まれた『へぼめし』を食べたことがあり、昆虫食文化に興味が出てきているところ。せっかくの機会なので、初めての昆虫スイーツに挑戦してみることにしたぞ!
・はちの子は甘くて美味しい
まずご説明すると、はちの子とはクロスズメバチの幼虫のこと。
筆者が以前食べたへぼめしは信州の郷土料理で、はちの子が混ぜ込まれたしょうゆベースの甘じょっぱいご飯。
見た目のグロテスクさに似合わず、美味しくて脳みそが混乱した思い出だ。
あの時食べたはちの子は、フニフニの身体の中にミルキーなイクラのような汁が詰まっていた。醤油の味がつけられていたから佃煮っぽさはあったけどね。
ベースにハチミツ的なニュアンスの甘みも感じたため、味付けを変えてしまえばお菓子としてのポテンシャルは十分に持っているのだろう。
・はちの子パイまんじゅう食べてみた
改めてはちの子パイまんじゅうのパッケージを見てみると、やはり女性の叫びっぷりが半端ない。
言い方は悪くなってしまうが、毒虫でも入ってるんじゃないかっていうレベルである。
原材料を見てみると、白あんや小麦粉などが並ぶ中に「蜂の子粉末」とある。
……えっ!粉末?
ということは、はちの子自体の形はほとんど残っていないのだろうか。
よく見たら、表側にも小さな文字で「はちの子粉末入り」との文字があった。
パッケージ的に誰の目にも明らかな幼虫が丸ごと入っているのかと思って購入したので、筆者にとっては少々誤算であった。
開封すると、丸っこいお菓子が4つ入っている。
パイ生地でできた饅頭のような形状のお菓子。まさしくパイまんじゅうだ。
それではいざ、実食!
うぅぅぅ~~~~~~ん?
目をつぶってみて、生地だけかじってみて、あんこだけすくい取ってみて、よくよく悩みながら味わってみたけど、コレ……
間違いない。
普通に美味しい饅頭です。
大前提として、はちの子自体は美味しい食べ物だ。見た目は虫だけど、味だけで言えばご飯の友、酒のつまみとしても優秀。
しかしはちの子パイまんじゅう、美味しいにしても虫の気配が見当たらないのだ。
見事に虫感を消していると言えば良いのかもしれなけど……
パッケージの絶叫はちょっとだけ大げさなのかな……?
筆者自身、普段は食虫文化とはまったく縁無く暮らす一般人である。よっぽどの事情がない限り、できるだけ虫は食べたくない。
しかし今回は「ギャーッ!」と叫ぶ心構えをしたため、気持ちが空回ったというのが正直なところ。熱湯風呂の前で「押すなよ、押すなよ!」と言いつつ、本当に押されなかった時に「いや、押せよ!!」と叫びたくなる、あの気持ちに近いのかもしれない。
・いなごおかきも美味しい!
ちなみに、いなごのおかきの方は、
原材料名を確認すると、もち米、油、調味料に続いていなごパウダーと書かれている。
開封すると100円玉サイズのおかきが15粒ほど入っていた。
確かにおかきに細かな黒い粒がついている。きっとコレがいなごなんだろう。
甘みが強い味付けのおかきは、香ばしくて美味しい!
よっぽどの昆虫食マニアがテイスティングしない限り、いなごが使われていることには気付かないだろう。それほどに癖や苦みもなく、普通のおかきといった印象だった。
今回筆者は気持ちを空回らせてしまったが、一般的な消費者にとって、虫の味や形はわかりにくい方がベターであることは間違いない。
そういう意味で、はちの子パイまんじゅうといなごおかきは昆虫食に興味があるけど怖くて踏み出せない……という方に非常にオススメ。
美味しく気軽に昆虫食の文化に足を踏み入れる、いわばエントリー商品として機能してくれるはず。これからの時代、きっと昆虫食グルメが流行る日も来るだろう。先入観なくレッツトライだ!
執筆:高木はるか
Photo:RocketNews24.
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高木はるか















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