こんにちはー! あひるねこ(私)と佐藤パイセンです。こんにちはー! そろそろ夏の気配がするので、今日は水鉄砲を盛大にぶっ放してみようと思います。ところで皆さん、ブロワーってご存知ですか? 落ち葉などを吹き飛ばす強力な送風機のことなんですけど……。

もしブロワーと水鉄砲を向かい合った状態で同時に発射したら、果たしてどちらの勢いが勝つんでしょうね。ちょっと気になりませんか? そうでもないですか? そうですか。でも横にいる佐藤パイセンが気になるとうるさいので、今からやります。

・ブロワー vs 水鉄砲

片やエンジンが生み出す強風。片や空気圧によって発射される水。対決の前に、まずはブロワーと水鉄砲をそれぞれどちらが持つか決める必要がある。ところが……。


佐藤「もちろん俺が水鉄砲だな。あひるねこ、お前はブロワーにしとけ」


「え? じゃんけんとかしないんですか? 僕もどっちかというと水鉄砲の方が……」


佐藤「バカ言ってんじゃねぇ! 考えてもみろ。もし俺がブロワー側で、勝ったのが水鉄砲だったしよう。そうなった場合、俺が濡れちまうだろうが! お前は偉大な先輩を水びたしにしたいのか?! あ!?」


・クズ

さすが世界の佐藤パイセン、人知を超えたクズ発言だ。「未曾有のクズ」と書かれるだけのことはある(書いたのが私だが)。まあいいでしょう。では私がブロワー担当、佐藤さんが水鉄砲担当で検証を始めたいと思います。


佐藤「おう。そんなそよ風、俺のタイダルウェーブで押し流したるわ! 着替えは用意してあるから心配せんでええぞ!!」


ブロワー vs 水鉄砲、勝つのはどっちだ!?


いざ尋常に……


ファイッ!!


ブオオオオオオオオオオオン!!!!!


・完封

佐藤「何でじゃーー! 何で水がまっすぐ進まんのじゃーー!!」


「あれ? 佐藤さん、いま何かしました? 小雨ほどの水も感じませんでしたが」


佐藤「くっそォォォォォオオオオ! 次じゃ! 次の水鉄砲じゃ!!


・ラウンド2

そう言うとパイセンは、見るからに強そうなゴツイ水鉄砲を装備。シュコシュコと水タンク内の圧力を高め始めた。


佐藤「コラあひるねこ! 今度こそお前を濡れ鶏にしたるからな!! 俺の生きざま見とかんかい! 行くぞコラッ!!」


ブオオオオオオオオオオオン!!!!!


・また完封

佐藤「何でじゃーー! 何で水がまっすぐ進まんのじゃーー!!」


「佐藤さん、これじゃあ勝負にならないですよ。やっぱりブロワーの威力はすごいですね」


佐藤「まだじゃー! このままでは終われん!! こうなったらチェンジ、交代じゃ! 俺がブロワーを持つから、今度はお前が水鉄砲を持て!!」


・やはりクズ

自分で水鉄砲を選んだくせに、勝てないと分かった途端すぐさまブロワーに乗り換えるとは……。さすが「未曾有のクズ」と書かれるだけのことはある(書いたのが私だが)。


「佐藤さん、本当にいいんですね? こっちも全力で撃ちますよ?」


佐藤「当たり前だ! そんな小川のせせらぎ、俺の佐藤トルネードで吹き飛ばしたるわ! かかってこいや!!」


ブッシャーーーーーー!!!!


「あばばばばばばばばばばばば!!!」


「何でじゃああああああああああ!!!!」


・勝負あり

ブロワー vs 水鉄砲……かつて前例のない両者の戦いは、ブロワーが終始有利に展開するも、最終的には水鉄砲の火力次第という至極当然の結論に落ち着いた。画像だとイマイチ分かりにくいが、私の一撃はパイセンの赤いつなぎを貫き、パンツにまで到達したそうだ。


「何でじゃ……」

さすがに下着の替えまで用意していなかった佐藤パイセンは、下半身ビッチャビチャのまま、その日の午後を過ごしましたとさ。おしまい。

執筆:あひるねこ
Photo:RocketNews24.