良かった……本当に良かった……。これが私、P.K.サンジュンがドラマ『オビ=ワン・ケノービ』の第1話を鑑賞し終えた後の率直な感想である。まだ完結していないため総合的な評価は控えるが、少なくとも第2話までは「完璧」と申し上げていいのではないだろうか?

ルーカスフィルムがディズニーに買収されて以来、スター・ウォーズファンの中には「俺の愛したスター・ウォーズじゃねえんだよ……!」なんてモヤモヤを抱える人もいらっしゃると思うが、ドラマ『オビ=ワン・ケノービ』はワクワクしかない秀逸なドラマである……今のところ。

・全6話のドラマ

2022年5月27日より、ディズニープラスで独占配信が始まったドラマ『オビ=ワン・ケノービ』。スター・ウォーズのドラマとしては異例のテレビCMもガンガン放送されているから、ドラマの存在自体はご存じの方も多いことだろう。

『オビ=ワン・ケノービ』はその名の通り、ジェダイ・マスター「オビ=ワン・ケノービ」を主人公に据えた全6話のドラマ。5月27日に第1話と第2話が配信され、3話以降は毎週水曜日16時より配信予定となっている。

・息をひそめるオビ=ワン

さて、まずはドラマ『オビ=ワン・ケノービ』のあらすじをざっとご紹介しておこう。物語はオビ=ワンとアナキンが惑星ムスタファ―で対決してから10年後。ジェダイが姿を消し、銀河を帝国が支配する暗黒時代が舞台となっている。

「最良の友であり、弟子であったアナキン・スカイウォーカーがシスの暗黒卿ダース・ベイダーに堕ちてから10年後。オビ=ワンは “最後の希望” ルーク・スカイウォーカーの成長を見守るため、ひそかにタトゥイーンで暮らしていた。

一方、帝国は “ジェダイ狩り” の手を緩めない。すでに死亡したとも言われるオビ=ワンを探し続けているのは、誰あろうダース・ベイダーだった。彼が送り込んだ尋問官たちは、辺境の地・タトゥイーンでジェダイの気配を感じ取っていた──」


オビ=ワン・ケノービといえば、文句なしのジェダイ・マスターであり、これまで非の打ち所がない完璧な人物として描かれてきた。そもそもジェダイ自体が崇高な存在であるからあたり前なのだが、それでもオビ=ワンはヨーダと違った意味で “伝説のジェダイ” である。

……が、ドラマ『オビ=ワン・ケノービ』でのオビ=ワンは “人間くささ” がアリアリと漂っているではないか。いくらジェダイ・マスターとはいえ、10年という月日を息を殺して生き抜くことは容易ではなかったハズだ。

要するにドラマ『オビ=ワン・ケノービ』に登場するのは、我々の知らない「心の折れかかったオビ=ワン」というワケ。絶望の淵に立つオビ=ワンはどのようにかつての輝きを取り戻していくのか? 目が離せない。

また、ネタバレになってしまうので言及はしないものの、スター・ウォーズファンが涙を禁じ得ない歓喜のキャラクターたちも登場する。まさにエピソード3の正当なる続編、それがドラマ『オビ=ワン・ケノービ』である。

・実際の年齢とも絶妙にマッチ

さらに言うと、オビ=ワン役のユアン・マクレガーは「エピソード3 / シスの復讐」以来およそ17年振りの復帰となっており、こちらもドラマ上の10年という時間設定とユアン・マクレガーの実際の歳の重ね方が上手くマッチしていた。ユアン・マクレガー、めっちゃカッコいい。

冒頭でもお伝えした通り、まだ第2話までしか公開されていないため最終的な評価は出来ないが、現在のところドラマ『オビ=ワン・ケノービ』は最高におもしろい! とりあえずディズニープラスに加入して後悔なし、と申し上げておこう。

参考リンク:ドラマ『オビ=ワン・ケノービ』公式サイト
執筆:P.K.サンジュン
Photo:(C)2022 Lucasfilm Ltd.

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