つい先日、Amazonで野球の常識を覆したという「トレーニングバット」を買った。バッティングの基本となる「ボールをバットの芯で打つこと」を徹底的に追求した珍しいバットである。早朝ソフトボールに誘われたので、試合当日までにしっかり練習しておくぞ。
ちなみに総合評価は1(コメント無し)。何が問題なのかは不明だが、即効性のある裏技的トレーニング法を探していたので「野球の常識を覆すバット」に懸けてみることにした。どんなバットかって? とりあえず見た目が普通ではなくて……
・素振り革命シリーズ
今回購入したバットとは、素振り革命シリーズの「穴バット(2970円)」だ! 野球・ソフトボールの経験者でもあまり聞いたことのないシリーズ名ではなかろうか。名前から察するに、バッティングの通説を根底から覆すシリーズなのだろう。
ダンボールからバットを取り出すと……
…………
こ、これは……!
商品名のとおり、バットの芯(ボールが当たると1番飛ぶ場所)にリング状の穴が空いていた。まるで虫取り網……!
商品説明によると「ボールを芯でとらえるためのタイミングを養う練習ができる」らしく「付属のネットを取り付けることで、ボールやシャトルをキャッチすることができる」そうだ。ただ、軟式ボールには対応していない。重さにネットが耐えられないのだろう。
つまりバッティングセンターで練習をする際には、ネットを取り外さなければならない。ボールをカキーンと打つのではなく、バットの穴にスーッと通す練習である。カキーンこそが快感なのに……しかし、これぞ常識を覆したトレーニング法ってことだ。深いぞ、たぶん。
近所のバッティングセンターにやってきた。
周りを見渡すと、自前のバットを持参して練習している方も多いが……穴バットを使用している人はいないもよう。もしかすると意識高い系と思われたかもしれない。
それではさっそく……
ブイン!
ブインッッ!!
……果たして練習になっているのだろうか。いくら練習のためとはいえ、バッティングセンターで「空振りを繰り返す」のは意識が高すぎる気がする。なんかすごい恥ずかしい。
てか、ネットを付けていないと穴を通っているのか、それとも空振りをしているだけなのか確認できないので不安になる。ってことで、真後ろ(キャッチャー目線)から撮影した動画をスロー再生してみたところ……
え……
穴を通ってねぇぇ……!
どうやら大事なポイントで、リング部分が寝ていただけのようだ。バットにボールが当たらないから勝手に満足してしまった。やはり使用するならネットは付けるべきだろう。バドミントンのシャトルやスポンジボールを使うことをオススメする。
ただ個人的には穴にボールを通すのではなく、カキーンと打つ方が練習になると思う。気持ちよくボールを飛ばした方が楽しいし続けられる。今回ご紹介した独創的な練習は練習相手(シャトルを投げてもらう)が必要だろう。人によっては効果がある……かもしれない。
というわけで、今後も私は早朝ソフトボールの試合で活躍すべく練習に励むつもりなので、ユニークな練習方法や道具等があればぜひ教えてほしい。私の「穴バット」の評価は2。ボールが怖いお子さんや初心者の方にいいかも。雨の日の自宅練習にもね。
参考リンク:Amazon「穴バット」
執筆:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.