WBC侍ジャパン優勝、プロ野球開幕、センバツ山梨学院初優勝……など野球の話題に事欠かない中で、アホな上司のYoshioが「野球の練習がしたい」と言い出した。詳しく話を聞くと、革命的野球トレーニング方法が思い浮かんだという。ああ、もうヤバい予感しかしない。

なんでも昔テレビでやっていたバッティング練習方法を今風にアレンジしたものらしく、2人1組になれば無限にバッティング練習ができるのだとか。どうしてもと言うので、埼玉奥地の山中にある「ロケット荘」に行き、Yoshioの野球練習に付き合うことにした。

・革命的な野球練習

バッターが打ったボールが勝手に戻ってきて、そのボールをまたバッターが打つ……やったことがあるかどうかは別にして、野球経験者ならどこかで1度くらい目にしたことがある練習方法だろう。

なんなら “ニューヨークの貴公子” こと元ヤンキースのデレク・ジーター選手も似たような練習をしていた(テレビCMで)気がする。ま、ジーター推薦アイテムはいくつかあったが、とにかくYoshioは「打ったボールが返ってきて、それをまた打ちたい」らしい。ってことで……

用意したのは、ダイソーの釣り竿・ゴムボール・プラスチックバットの3点セット。釣り糸の先端にボールをくくりつけて、それを打つという簡単な仕組み。ボールが遠くに飛んでいったら、サポート役(私)が釣り糸を巻き取るという。それのくり返し……マジでダリィィイイ!

準備はあっという間に終わった。


・練習してみた

さっそく釣り師(私)がキャッチャーの位置に立ち、ゴムボールの付いた釣り糸をバッター(Yoshio)が打ちやすいように垂らす。実際に打ってもらうと……


Yoshio「ヤーッ!」


…………



…………



Yoshio「糸、切れたね」

どうやらボールの勢いに釣り糸が耐えられなかったようだ。やはり釣り糸にゴムボールをくくり付けるのは無理があったかもしれない。少し残念な気がしなくもないが、これでYoshioが諦めてくれたら帰れる。そう思っていたら……


Yoshio「今度は二重でくくりつけたから大丈夫」

練習の続行が決定した。


Yoshio「ヤーッ!」


……一体この記事をどう締めくくればいいのか分からないが、その後も埼玉の山奥でオッサン2人の練習は続いたのだった。

もしかしたらどこかに「人数が少ないから」という理由で、野球を諦めている子供がいるかもしれない。もしそんな子がいたら、ダイソーで今回紹介したグッズを買い集めてみてはどうだろうか。きっと野球のことがもっと好きに……


ならないと思います。そんな子がいたらキャッチボールをしてあげてください。埼玉の山奥からは以上です。


執筆:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.
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