春から毎日のように開催されている野球だが、観戦するにもいろんな楽しみがある。肩、足、球速にホームラン……と注目ポイントは人それぞれ。中には「バット投げ」に注目する隠れたファンだっている。

少しばかりマニアックだが、実を言うと「バット投げ」は野球という競技の中で芸術点をつけられるようなジャンル。ホームランを打った後に投げるバットの軌道は、選手1人1人違っていて無意識に作り出される美でもあるのだ。

・韓国の野球選手のバット投げ

「バット投げ」の名手でいえば、ノリさんこと中村紀洋さんや野球日本代表(侍ジャパン)の前監督・小久保裕紀さんらがいる。彼らはホームラン確信歩きもこなす超一流のアーティストでバット投げも最高だった。しかし、今回ご紹介する韓国の野球選手が見せたバット投げも負けていない。というのも……

なかなか見られないタイプで美しさが際立っている。超簡単に説明すると、カキーンと打ったらバットから手を離すところ、なんとそのままクルッと1回転! しかも、その勢いを使ってバットを投げしたかと思えば、一連の流れで走り出したのである。ホームランじゃなかったことが唯一の残念ポイントだが、それでも美しさは群を抜いている。

おそらく、右方向への打球を意識したことで生まれた偶然の産物だろう。しかしながら、芸術点はかなり高く史上最強に美しい……とも言える。詳しくは動画をご覧いただきたいが、米メディア「CUT4」も最高評価の10点を与えているあたり、もし体操の世界だったら自分の名前がついていたかもしれない。

参照元:CUT4(英語)、Twitter @sung_minkim
執筆:原田たかし

▼その発想はなかった!

▼米メディアの「CUT4」も芸術だと絶賛