目の錯覚を利用して不思議な立体感を楽しむ「トリックアート」が、JR府中本町駅構内の案内表示に活用されて話題を呼んだ。アートを設置した理由は「お客様がスムーズに乗り換えできるために」とのことで、効果はバツグンだったように思われる……しかーし!

国内で初めて駅構内に「立体サイン」を設置したのは、京急線の「羽田空港第3ターミナル駅」らしい。日本を代表する空の玄関口にもトリックアートがあったとは……たまたま近所に用事があったので現場をチェックしてきたのだが、設置理由に納得したでござる

・羽田空港第3ターミナル駅

羽田空港第3ターミナル駅は、ついこの間(2020年3月中旬)まで羽田空港国際線ターミナル駅だったそうだ。なんでもターミナルビルの名称変更(国際線旅客ターミナルビル → 第3旅客ターミナルビル)に伴って、駅名も「第3」に改称されたという。いつの間に……!

んで、同じく「羽田空港国内線ターミナル駅」も「羽田空港第1・第2ターミナル駅」に名を変えていた。全然気づかなかったぞ。


それはさておき、噂の「立体サイン(錯視サイン)」は、国際線ターミナル駅時代の2019年1月に設置されたものらしい。となると、3年以上前ってことになる。ちゃんと立体サインとして機能しているかどうかも気になるところ。さっそく到着ロビー(駅2階)から改札内へ……


あ、はいはいはい。少し薄くなっているけど……

ありました。


うむ、浮かび上がっている。おそらくアートを設置した当時はもっと立体的に見えたのだろう。色あせてしまうと立体感も薄まってしまうようだ。ちなみに矢印が指す方向には……

地下ホーム行きのエレベーターがある。


つまり、立体サインは「エレベーターに乗客を誘導するのが狙い」なのだ。とくにスーツケースなどの大型荷物を持っている方に気づいてもらうべく「インパクト大の案内サイン」を設置したという。なぜかというと……


地下ホーム行きのエスカレーターが……



恐ろしく……


長いからァァアアアアアアア!


地上2階の到着ロビーから地下2階のホームまで一直線なのだ。スーツケースが落下したら大事故につながりかねない。なお、地下2階と地上3階の「出発ロビー」を結ぶエスカレーターはもう1階分長いので、今後同駅を利用する際はエレベーターを積極的に利用しよう


・鮮やかなアートもありました

また案内表示とは別に、京急電鉄の車両が壁から飛び出すフォトスポット「飛び出す! 赤い電車とけいきゅん」も駅2階に設置されていた。

こちらはまだそこまで踏まれていないのか、かなり鮮明に飛び出していたぞ。記念撮影スポットとして覚えておくべし。ってか……そろそろ国際線を利用したい。次は絶対に仕事以外の用事で羽田に来るぞォォオオオオオ!


参考リンク:羽田空港第3ターミナル駅
執筆:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.